市町村合併とは?

市町村合併とは?

 「市町村合併」とは、例えばA村とB町がひとつになってC市ができたり(新設合併)、D町がE町に編入されたり(編入合併)することをいいます。


■今なぜ市町村合併?

今、市町村合併が求められる理由としては、次のようなことがあげられます。

《地方分権の推進》
 平成12年4月から「地方分権一括法」が施行され、地方分権が実行の段階となりました。地方分権の推進は、住民に身近なサービスの提供、行政の権限をできる限り地方自治体に移し、地域の創意工夫による行政運営を推進できるようにするための取り組みです。これを円滑に進めるためには、地方自治体にも行財政基盤を強化するための努力が求められています。

《少子・高齢化への対応》
 今後、各地域で少子・高齢化が一層進展し、労働力人口の減少等が見込まれ、地域の活力が低下する一方、高齢者への福祉サービスがますます大きな課題となってきます。
 とりわけ高齢化の著しい市町村については、財政的な負担や高齢者を支えるマンパワーの確保が心配されています。
《多様化する住民ニーズへの対応》
 住民の価値観の多様化、技術革新の進展などにともない、住民が求めるサービスも多様化し、高度化しています。これに対応するため、専門職員の育成・確保などを通じた質の高い行政サービスの提供とともに、より高度な政策立案とその実行が可能となる行政体制の整備が必要となっています。
《生活圏の広域化への対応》
 交通網の発達などにより日常の生活圏が拡大し、地域住民の利便性を向上させるには、これに伴い行政も広域的に対応する必要があります。また、都市近郊では市町村の区域を越えて市街地が連続しており、より広い観点から一体的なまちづくりを進めることが求められています。
《効率性の向上》
 危機的な財政状況にあるなかで、より効率的な行政運営が求められています。効率性を上げることで、相対的にサービス提供や事業実施を直接担当する部門を手厚くすることができます。とりわけ、隣接市町村での類似施設の重複がなくなります。

■合併のメリットは?

市町村合併によって次のようなことが期待されています。

1.高齢者などへの福祉サービスが安定的に提供でき、その充実も図ることができます。
2.設、スポーツ施設などの公共施設の広範な利用が可能になります。
3.広域的な視点から、道路や市街地の整備、文化施設、スポーツ施設などの整備を効率よく実施することができ、一体的なまちづくりを進めることができます。
4.
5.重点的な投資が可能になり、目玉となる大型プロジェクトを実施できるようになります。
6.行政経費が節約され、少ない経費でより高い水準の行政サービスが可能となります。
7.地域のイメージアップにもつながり、企業の進出や若者の定着、重要プロジェクトの誘致が期待できます。