実施日時 2003年(平成15年)4月12日(土) 12:00〜19:00
 4月12日(土)に君津市小櫃公民館において、本年度の第1回市民まちづくり塾が開催されました。2003年の市民まちづくり塾の全体会は、5回の開催をそれぞれ各Grが主催するという方向の中で、第1回は自然Grが担当しました。当日の出席者は35名であり、今回からの参加者が7名と多く、4年目を迎えてもなお、呼びかけ続けることの重要さを実感しました。

 今回は、「かずさ地域の豊かな自然をまちづくりにつなげたい」という思いで、地域の代表的な河川である小櫃川の自然を知り、考える活動を目指しました。
 当日は午後1時に小櫃公民館に集合し、趣旨や日程の説明終了後、公民館横の線路を横切り小櫃駅のホームに移動し、13:38発の久留里線で下郡駅までの1区間の汽車旅を味わい、雨天の中、下郡駅からの小櫃川周辺自然探索が開始されました。
 天候は予報の通りに雨が降り始めましたが、雨を味わうのも自然Grの活動という事で探索は中止されること無く続き、最初に根岸橋周辺での河川構造物が作られた理由とその生態系に与える影響を高専の白井先生と本年度自然Grに入会した魚類に詳しい森田さんより説明を受け、その後河川の護岸を歩きながら、状況を見ることで現在の河川工事の考え方などの解説を聞きました。
 木更津市佐野付近では川沿いから道が離れましたが、裏道を歩きながら房総の植生の説明を植物の専門家である石井さんより聞き、自噴する井戸の地下水を味見しながら全身で自然を感じていただけたものと思います。
 再度川沿いに戻り、房総に特徴的な川回し跡の解説などを聞き、探索の最後を飾るようにスダジイの巨木を鑑賞して小櫃公民館へと帰りました。
 帰り着き一息入れた後、16:40より公民館和室で河川環境の現状と問題、今後の方向性を白井先生に講演していただきました。また、引続き森田さんより小櫃川に生息する淡水魚の特徴も映像を元に話していただきました。「川は誰のものでもなく、みんながそこで遊ぶ事の出来る空間にしなければ成らない。子供達が遊ぶ事で自然環境の大切さが実感として備わることが出来る。そのために自然環境を育んで行くべきだ。」という白井先生の意見は、まさに自然Grの目指すべき考えであると思います。
 講演終了後、事務局からの連絡事項やNPO法人「森林塾かずさの森」の岩田さんからのPRなどを行い、塾の全体会を終了しました。引続き和室で会費千円の懇親会を行い親睦を深めました。

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小櫃川の自然観察会