矢那地区自然観察会報告 

実施日時 2009年(平成21年)4月12日(日) 09:00〜13:30
 「春の里山を感じる矢那の自然観察会」のテーマにて2009年度の自然観察会を行いました。
 参加者は45名(塾生7、一般38)でした。

 9:00に鎌足公民館集合と案内を出したところ、開始10分前には公民館の駐車場がほぼ満車となるような混雑状況でした。房総ファミリアによる告知が効果を発揮し、予想以上の参加者に用意した資料が不足する事態になりながら研修室を使用してレクチャーを開始します。
 
 地曳代表による挨拶の後、鎌足ふるさとかるたの会の茂田さんから鎌足桜を中心に矢那の歴史の説明が行われ、次に植物の講師である石井さんより地域の植物の特徴の解説があり、次いで中山さんから資料を元に矢那地区で8世紀頃に行われていた製鉄の遺跡を説明をしていただきました。そして諸注意を行って9:55に出発します。
 
 薄曇りの下に舞う桜の花びらを背に鎌足公民館を出て、県道を横切り矢那川の支流に沿った中山間地の車道を歩きながら目にする植物の説明を行います。車が通らない道一杯に広がって進むので人数が多い割に列も長く成らず、石井さんの説明が届きました。
 途中で人家も終わり道には電柱も無くなります。周辺は桜の花も残る中で田圃に水を張り、山々は新緑に萌える里山の春の風景です。参加者の中には木更津にまだこんなに美しい景色が有ったのかと感心している人も居ます。
 
 地元の人が「ほたるロード」と名付けた水田沿いの道から御嶽神社まで登る部分が今回唯一の難関部分です。足場の悪い山道で一気に標高を稼ぎますので、安全のため手摺り用のロープを設置しました。そのため全員無事に通過し、椎の巨木の生える神社の境内に到着し休憩が取れます。
 コースとしてはここが中間点なのですが手洗いがないため里まで下りた徳蔵寺で昼食を摂ることにして樹木の説明の後で下山を始めます。周辺の畑も手入れが良く綺麗な景色です。
 
 徳蔵寺に12:05に到着し、広い境内に散らばって昼食タイムとします。境内には枝垂れ桜やミツバツツジが綺麗に咲いています。お寺の理解を頂きお手洗いも使用させていただきます。少し日も射してきた12:40に集合を行い境内の樹木の説明などを行った後に再出発します。
 
 周辺の植物の説明を行いながら県道を再度横切って矢那川を渡ります。日差しが強くなり暑さも感じますので、朝から晴れていると疲れる人も出ただろうと考えると良い季候の中で観察会が行えたと天候に感謝するところです。山際の道を公民館まで帰って13:20に解散と致しました。
 
 なお、今回も通信費と保険代として200円の参加費を頂きました。新規に参加した方で次回の案内を楽しみにしている話をされている方も居て有り難い反面、参加者が多く成りすぎた場合の対応も検討する必要があると次回の課題になりました。
 
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行程図