磯根崎自然観察会報告 

実施日時 2016年(平成28年)7月18日(月) 9:30〜12:50
 「海の日の磯根崎を歩く海浜植物の観察会」のテーマにて2016年度の自然観察会を行いました。今回の参加者は26名(塾生5、一般20、講師1)でしたが、小さい子供連れのお母さんと、ビーチサンダルで参加された2人が早々にリタイヤしたので完歩者は21名でした。
 
 この日は「海の日」の祭日であり、10:07に干潮となるので都合の良い時間に磯根崎手前の崖下を海に入らず進むことが出来るのです。翌年以降の「海の日」に同じコースを行こうとしたら干満の時間を確認しないと水の中を歩くことに成りかねませんから注意が必要です。また、この日は波も穏やかだったので問題有りませんでしたが、波が強い場合は海岸線ではないコースを歩く予定でした。
 
 梅雨明け前で、数日前の天気予報では雨でしたが良い方に外れていき、この日の気温は高めでしたが気持ちの良い海風が吹いていました。大貫中央海水浴場駐車場に9時半に集合し、受付とミーティングを行いました。今回は石井さんからの植物の解説だけでなく、講師として地質学に詳しい佐貫在住の高梨さんをお招きし、磯根崎の成り立ちや地域の歴史などの観点も学びます。
 上の方の地層が平行で、下の方が褶曲していることや、上総湊の浅間山には古代の秩父山脈から流れてきた砂が堆積していることなど、資料を基に様々な説明を聞きます。植物も潮風に強い海浜生植物で、いつもの自然観察会とは種類が大きく異なります。
 3連休の最終日ですが海岸で楽しむ人もまばらで、浸食防止の人工物もない景観は素晴らしく、参加者の多くから「このまま残して欲しい」という声が多く寄せられました。 
  染川の手前の亀田で海岸から上がり草原で昼食を摂ります。今までも目を楽しませてくれた花が、この草原には沢山咲いていました。雲が薄くなり青空も広がり始め、とても気持ちよい一時になります。ここで海岸から離れ佐貫町の駅に進みます。当初は13:08の内房線各駅列車で大貫駅に戻って車を取りに行く予定でしたが、12:50の富津ジャンボプール行きバスが出発直前で、こちらの方が駐車場の近くで降りれるという事もあり、そのバスの出発に併せるように解散としました。
 
  この区間を歩いてみたかったという声と供に、新舞子から上総湊の間も気になるという意見もいただきました。地元にはまだまだ知らない世界が人知れず隠れているのだなと感じながら第17回目の自然観察会を終了いたしました。
 
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