太田山竹取ものがたり 活動報告 

実施日時 2016年(平成28年)07月30日(土) 09:00〜10:40
 太田山竹取物語の6回目の活動として炭焼きを行うに先立ち、材料の準備作業を8名で行いました。
 今回の炭は小さめにしようと長さ30cmの部材を上下2段で炭化しようとするものです。この日の準備は@竹の切り出し、A30cmの長さに切り揃え、B縦割り、C節や枝の付け根を除去、というものです。およそドラム缶に一杯になると思われる量を準備し終えて解散しました。
実施日時 2016年(平成28年)07月31日(日) 09:00〜16:30
 6回目の活動の本番です。炭焼きの講師に練石さんをお迎えし、15名の大人と5名の子どもたちが参加し、途中で多くの応援が入る中で開催されました。
 
 予定より若干遅れて開会され、桜の広場でセレモニーを行った後に窯の前に移動して炭焼きを開始します。前日に準備した竹を見た講師から節を丁寧に撤去するようにと言われ、前日のCの作業を繰り返します。その後はD麻縄を50cmの長さに切って輪を作り、Eその中に竹を密に詰め、Fドラム缶の中に立て、G麻縄を鋸で切り、H隙間に竹を叩き込み、I隙間が無くなったところで2段目を同様に作成するという流れです。麻縄は竹をドラム缶に並べるための補助的な道具です。因みに50cm紐の輪で12個が格段に入りました。
 2段目も竹を密に入れたらJ蓋を閉め、K厚さが10cm以上になるように土を被せ、L坑口で火を起こし、M熱い煙が出るまで延々と燃料を入れ風を送ります。最初の白い煙は竹の水蒸気が抜けている状況で、35度程度の状況が長く続きます。通り雨が頻繁に通過するといった恵まれない天候もあり、竹から水分が抜けて煙が煙突を通り抜けるようになるまで1:45ほど掛かりました。講師が言うには生竹は時間が掛かるので3週間程度前に準備してしっかり乾燥させておくと良いという事でした。煙が煙突を抜けるようになればN燃料を絶やさないように気を付け自然に上昇気流が出来るので風は送らなくても問題なくなる、という事で炭化を待つ間は次の作業を行います。
 
 並行して行う作業は『勝手に木更津応援団』の企画する【木更津あかり祭〜夜灯(よとばし)〜】との共同イベントとなる竹灯籠造りです。今年のアクアラインマラソンの前夜となる10月22日(土)の17時から街中を照らす竹灯籠を太田山から駆逐する竹を使って作成しようとするもので、本来は多くの材料準備(竹の切り出し)も計画していたのですが通り雨による足元の泥濘もあって180cm物を予定より少ない本数を集めて作業を終え、日を改めて次回(8月28日)に行うことといたしました。それでも事前に準備していた竹に絵を描き穴明け加工を行って灯籠は幾つか造られました。
 
 今回のお昼は2月20日に火入れを行った竹炭を使って野菜や猪肉を食べるという企画です。ご飯は地曳さんの水田で造られた米を窯で炊き、矢那で捕獲されて解体処理されている猪肉とスーパーで買ってきた野菜を竹炭で焼いて美味しくいただきましたが、竹炭の持続時間の短さはBBQには若干不向きかも知れません。
 
 食事の最中も交代で火の加減を見て回ります。当初は午後3時には炭化が終わって煙が透明になるものと予想していましたが、度重なる通り雨で窯が冷えたことと、準備した竹材が水分を多く含む生竹であった事もあり、午後4時近くなっても煙は白濁したままです。残念ながら下段の竹には未炭化のものが残ることを覚悟して火を止める作業に入りました。
 まずO坑口の火を中に残したままコンクリート板を建て、P空気が入らないように周辺を粘土で覆い、Q煙の出口に濡れた新聞紙を乗せてレンガの重石を上に置きます。これにより作業は終了し、1日後には竹を取り出すことが出来るようになります。取り出しは予定通り8月6日(土)の朝9時から行うことを決めました。
 
 閉会セレモニーも終え、片付けを終えると午後4時半に成っていました。真夏に7時間半のイベントは疲れるものの充実感がありました。
 なお、前回作成した安西家の垣根にマッチさせるように、傷んでいた門の屋根も銅板で葺き替えられて綺麗になっていました。竹取物語の活動を通じて多くの団体と活動を供にしながら良い環境を作り出せて行ければ素晴らしいと思いながら6回目のイベントを終えました。
 
 
 
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実施日時 2016年(平成28年)08月06日(土) 09:00〜10:00
 31日に焼いた竹炭を取り出すため、14名が集まる中で釜を開けたところ、上段の竹も未炭化である事が解り、今回は失敗でした。
 炭造りの難しさを改めて確認し、28日の竹灯籠用の材料切り出しの日にあわせ再度火入れを行うことを決め、再度蓋をして土を被せ、雨が入らないようにシートで養生してから解散しました。