木更津と言えば證誠寺の狸囃子や切られ与三郎とお富さん、日本武尊と弟橘姫など、有名な人物や場所も多いのであるが意外と土産品は貧弱である。證誠寺には売店もなく、駅でもアサリの佃煮を買うのがやっとである。木更津市の一部としては年間600万人を越える観光客が訪れる海ほたるもあり、そこには「海ほたる君」というキャラクターに関連した土産が沢山あるが、木更津市民でも高速代を払わなければ見に行けない、別世界に成っている。そこで、何とか木更津土産の数を増やすことが出来ないかと考えている頃、全国的にブームを巻き起こしている「地域限定キューピー」を製造販売している潟IンリーワンのM社長から木更津限定を作ってみませんかと誘いを受ける。千個という少数ロットで作成可能なことでリスクも抑えられることや他に協力者を得ることが出来たので、作成を行うこととした。現在、これらの商品は木更津市観光協会にて扱っている。
芸者キューピー
2008年11月26日販売開始
 
 第1段として、人数の減少が著しい中で頑張っている芸者衆を応援するため、芸者キューピーを作成した。鬘が取れるという苦情も寄せられたりしたが、最初の千個は好評に約3ヶ月で売り切れてしまったので直ぐに千個の追加をした。すると、その後の動きはパッタリと止まっている状況である。木更津甚句全国大会等の土産になると思ったが、みんなの財布は硬いものであった。
江川海岸浅蜊キューピー
2009年03月06日販売開始
 
 第2段としては、地元の潮干狩り場の海の家と漁業組合の2箇所だけで限定発売するスーパーレアな作品を作った。製作にあたって漁業組合の組合長より浅蜊の殻の色が木更津らしくない等と指導を頂いた品である。
 このシリーズはあまりに販売ルートを絞りすぎたので、幻のキューピーと話題になることすら出来ず、在庫が沢山残ってしまった。
木更津浅蜊キューピー
2009年04月29日販売開始
 
 街中でも最大の集客を行う観光業はやはり潮干狩りである。木更津キャッツアイで有名になった赤い橋を渡った先は中ノ島と言い、公園の一部に潮干狩り場入口がある。その様に市街地の目と鼻の先に有る潮干狩り場なので街中でも販売すれば数が多く出ると思ったのであるが・・・
やっさいもっさい狸キューピー
2009年07月24日販売開始
 
 木更津の夏を飾る港まつりに合わせ、懲りもせず第4段の製作をした。「やっさいもっさい」は曜日に関係なく8月14日に行われる踊りの名前で、駅西口の前にある狸の像も夏になると全て法被を付けるのである。台紙背景の花火は踊りの翌日になる8月15日に行われる木更津の花火をイメージしたものである。作成した千個は祭りの間に殆ど完売してしまった。
やっさいもっさい番長キューピー
2010年07月08日販売開始
 
 昨年に引き続き、木更津の夏を飾る湊まつりに合わせ、第5段の製作をした。この年の「やっさいもっさい」が有る8月14日は土曜日なので大勢の人手が出ると予想され花火大会まで在庫が残るか心配である。なお、あくまでこのキューピーは「番長」で、特定個人をイメージするものでは無い・・・のである。台紙背景は今回も中の島大橋と花火。

木更津限定キューピー