世界の旅 インドネシア共和国:バリと中部ジャワ

2014.12.18-12.21 ガルーダインドネシアで往復 宿泊はKuta Seaview
▼18日 バリ島への到着  50歳と10ヶ月にして嫁を貰った。12月13日に式を挙げ、新婚旅行に出かけることにしたが、年末行事日程が多く長い旅が出来ない。そこで近隣のアジア諸国の中から中国・印度・米国に次ぐ、世界第4位の人口を擁するインドネシア共和国のバリ島を選んだ。DeNAの往復と宿で1人あたり約7万円の旅である。
 
 17日の夜8時半のアクアラインバスに1人でアタッシュケースを2個乗せて乗車し、夜9時過ぎに仕事上がりの嫁と羽田空港国際選ターミナルで集合する。手続きを終え、ターミナル内で夕食を取り、翌午前0時半便の便でジャカルタに飛ぶ。イスラム教が多いのにクリスマスムードに包まれた首都の空港から国内線に乗り換えてバリ島のデンパサール空港には午後1時(日本時間午後2時)過ぎに到着した。インドネシアは雨期に入っているが空は青く晴れ渡っている。リゾートらしい綺麗な空港施設と多くのモニュメントで旅の気分は高まってきた。
 バリ島に到着後は、ホテルまで送迎して貰い、近くのショッピングモールで嫁のビーチサンダルを買いに行き、午後3時半のピックアップでケチャダンス鑑賞とディナーコースの現地ツアー(4,500円/人)に出る。
 
 途中で珈琲展示場に立ち寄り麝香猫珈琲を味わい、午後5時過ぎにウルワツ寺院に到着する。参拝を済ませてからケチャダンスと夕焼けが良く見える場所に席を取りビデオとカメラを準備する。周囲を見渡すと日本人だけでなく多くの国籍の人達で会場が満たされているようだ。午後6時を回ると舞台に多くの男が上がり、チャチャチャと口ずさみ始める。演劇の筋は事前に配られているので、それを暗記してから鑑賞する。背景の空は日没後に夕焼けが鮮やかになり、炎と歌で会場の雰囲気も高まる。劇はほぼ1時間で終了し、午後7時過ぎの空腹のまま会場を後にする。
 空港以北の市街地に戻るとネオンが鮮やかで、バリは結構都会であることを感じていると車はインドネシアンディナーの店に到着する。ここでは食事をしながらレゴンダンスを鑑賞出来るコースである。流れるガムランの音楽が気持ちよく麦酒も進み、ホテルには午後9時過ぎに帰り着く。クタの街中なので夜の散歩に出ようかとも思ったが、前夜からの日程で疲れが出ていることと翌朝が早いことも考え、コンビニで麦酒を買って部屋酒をして就寝した。
▼18日 チャダンス鑑賞とディナーコース
▼19日 ボロブドゥール1日観光ツアー  バリ島に宿を取りながら、この日は飛行機でジャワ島のジョグジャジャルタに飛び世界遺産のボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院を訪ねるツアー(25,000円/人)に出かける。その為、ジャワ島のホテルにおけるピックアップ時間は夜も明けていない4:30である。
 ガイドがホテルに迎えに来てデンパサール空港に移動。時差が更に1時間増えるジャワ島にライオンエアという格安航空機で飛ぶ。煙を上げる火山や富士山のような山々も見え、日本と同様の環太平洋火山帯の国だと感じている内にジョグジャジャルタへ6時半(日本時間8時半)に到着した。ジャワ島におけるガイドさんは24歳の女子大学生だった。空港内の喫茶店でコーヒーブレイクをしながら行程を確認する。午後から拝観できない場所があり、日程の変更があると言うがむろん異論はない。
 
 まず最初はヒンドゥー教の遺跡であるプランバナン寺院観光を行う。8世紀頃に作られたという石の伽藍の迫力に感動するとともに古代ジャワ島の文化の高さを想像する。日本の学校教育ではアジアの古代史を学んでいない事を残念に思う。ここでは映画の撮影も行われていた。
 次に車で旧市街に移動する。観光客を乗せた自転車が走り、オランダ植民地時代の建物が残り、緑も多く落ち着いた街並みで気分がよい。聞けば京都と姉妹都市を締結していると言うことだ。ここでは最初に宮殿の観光を行う。インドネシアにも王族が残っており、ジョグジャカルタの知事を代々行っていると言うことを初めて知った。多くの小学生が見学に来ていたが、個人的には華やかな展示物がある一方で錆びたトタンの屋根が有ることに財政の困窮状況を理解してしまった。次いで王妃の水浴び場である水宮を見てからバティック工房と銀細工の店を見学する。通常で有れば土産物屋の類はスルーするが、新婚旅行なので記念に銀細工のバラを購入してしまった。そしてインドネシアバイキングの店でジャワの踊りを見ながら昼食を摂り、中部ジャワに向けた長い移動になったので車中で居眠りをした。
 
 午後2時半を回り、仏教遺跡であるボロブドゥールに到着したので目を覚まし観光を始める。女子大生のガイドさんはジョグジャカルタの免許しかないと言うことで、遺跡では別の男性ガイドが案内してくれる。2人とも日本訪問の経験が無いのに上手な日本語で冗談も交えるのには驚かされる。遺跡は世界遺産と実感させられる規模と観光客の多さで、今まで見なかった土産物売りも沢山居て閉口する。帰りがけに近くにある2箇所の寺院遺跡も観光するが世界最大級の遺跡の後では見劣りしてしまうのは否めない。
 見学日程も終わる頃に雷が鳴り始め、空港に戻る道のりはスコールの中であった。女子大生のガイドさんと話をしていると多くの日本のアニメやドラマを見ている事が解る。運転手さんと一緒にインドネシア語の「ドラえもん」のテーマソング等を歌ってくれ、車内が楽しい空気になってジョグジャカルタの市街に戻ってくる。日も沈み夕食となるが、それは韓国レストランの中華弁当であった。約350円の麦酒を頼みながらメニューを見ると弁当は約470円で提供できるようだ。それでも普通のサラリーマンの月収が17,000円とガイドさんが言うジャワ島では高級メニューなのであろう。地元の人も見られず、静かなレストランであった。
 
 ジョグジャカルタの空港には午後7時過ぎに送っていただき搭乗手続きを済ませる。しかし、飛行機が遅れているようで予定時刻を1時間以上過ぎてのフライトとなり、バリのデンパサール空港に着いた時には既に日付が変わっていた。早朝に迎えに来てくれたガイドさんが再び迎えに来てくれていたが長時間待たせたことに恐縮する。流石にハードな一日だったのでホテルに到着してシャワーを浴び、直ぐに眠りについてしまった。
▼20日 クタ周辺の散策  朝目覚めると今日も天気が良い。日が高く成る前に海に行きたいと考え9時前にホテルの前のビーチに行き海パンを持ってきた私は水の中へ。年末にして今年の初泳ぎである。水着を持っていない嫁はビーサンで浜辺の散歩であるがそれも気持ちよかったようだ。ホテルに帰りマッサージを受ける。私は海上がりの身体が気になったのでホテルのプールで泳ぎ直してからマッサージを受けた。
 この日は土産物の調達が課題なので歩いていける範囲にあるデスカバリーショッピングモールまで散策しながら、前夜のガイドさんがもっと安いローカルショップが有ると教えてくれていたのでその双方を比べる。お昼は私のリクエストで日本人の理解できない世界に広がる寿司を食べに行った。日本語メニューでフュージョン・ロールとされたジャンルでチーズやカレーソースの乗った巻き寿司を食べるが、これも有りかな思う程度には美味しかった。
 
 結局はスーパーマーケットの食品部門で荷物を買い、外に出ようとすると朝の快晴が嘘のように大雨である。ホテルまで歩いて10分と係らないが両手いっぱいの荷物が濡れてしまう。すると近くに居た男性が200円で乗せていってくれるという。感謝しながら色々と話をすると日本人相手のツアー会社を経営しているといい夕食は浜辺でシーフードを食べさせる良い店があると言うので、そこへのツアーを予約する。送迎の料金は1,000円で良いという事であった。部屋に帰りアタッシュケースに荷物を整理し、翌日の憂いを解決してから食事に行く。砂浜の上というロケーションは良く、多くの人々で賑わっていたが料金は外国人向けの高さで、流しのバンドが中国人と間違えて歌いチップを要求するのは余分だなぁと考えながら海老を食べた。夜は彼女のリクエストに応え長めのエステに同行する。マッサージを受けながらよく寝てしまった。
 
 最終日は朝6時半にピックアップされて空港に着く。天気が良くて風景に期待できるとの予想通り、ジャカルタに飛ぶ眼下にはキンタマーニ高原のカルデラ湖が良く見えていた。ジャカルタから羽田への機内では沢山の土産をどの様に配分するか打合せを行いつつ、最後のインドネシア料理を機内食で味わう。イスラムの国に行ったのに毎日のように麦酒を飲んでいたなと思いながらワインを飲み日本に帰る。到着が遅いので蒲田のホテルに宿泊し、嫁は翌朝に会社へ直行し、私はアクアラインバスに1人でアタッシュケースを2個乗せて乗車して帰宅した。
手前はラタトィーユロール(670円)、奥はツイストロール(830円)
▼21日 日本への帰国