おまけNo.5 散歩編      日本を走る
その1.秋の三浦半島 旅行期間 2006年10月22日(日帰り)
 13日に行われた君津市長選挙公開討論会の会場で一緒になった数人で飲んだ席上、最近自転車を始めて「ツールドちば」に出場したと言うI村さんから三浦半島を走る誘いを受ける。三崎のマグロを食べたいと思っていたこともあり28年ぶりの三浦半島1周計画を企画した。

 22日朝8:40に金谷港に車で集合。そこで自転車を組立て9:05のフェリーに乗船する。浦賀水道は観艦式のため海上自衛隊の艦艇が列を作り壮観である[写真1]。
 久里浜に上陸し、三浦海岸を南下する。海岸の整備状況や行き交うサイクリスト、ウインドサーフィンを楽しむ人などの全てが房総と違い垢抜けて見える。暫く来ない間に対岸と差が開いてしまったな、等と思いながら城ヶ島に渡る。灯台周辺の観光地の雰囲気は昔と変わった様子も無く懐かしさすら覚える。
 橋を渡り返し三崎に付き、予約を入れてある咲の家へ開店直後に入り早めの昼食タイムとする。マグロ尽くしセット[写真2](3150円)と目玉焼き(735円)を食べるが美味かった。28年前の貧乏中学生の私には楽しめようもない贅沢だ。
 三崎から西海岸を北上し、行列が出来ている関口牧場のアイスクリームを食べ、逗子から鎌倉時代の遺跡である朝比奈切通に向かう。この道は昭和31年まで普通に使われていたと聞くがとてもロードの自転車での走行を許さないような荒れようだった。それでも両側のがけや緑の雰囲気はとても気持ちが良い[写真3]。
 続いて追浜から鷹取山に向かい団地の中を登り詰める。トンネル入口の案内に従い水道山から山頂に向けて歩く。これが予想以上に長く、金具の付いた靴では結構大変であった。山は標高139mと低いのだが磨崖仏や石切り場での垂直登攀なども見れて面白かった[写真4]。I村さんは岩に登って何が面白いか解らないと言う。自転車乗りもそんな者かも知れない。
 山頂に付く頃、小雨が降り始め、一気に久里浜港まで帰るべきか迷うが温泉の魅力に負けて結論を先送りにする。I村さんも当初計画通りに楽しみたいと言う。
 横須賀まで走り付く頃には雨も上がったので予定通り佐野天然温泉に入浴し疲れをほぐす。その後は衣笠駅前の五龍でタンメンを食べ、暗くなった道を久里浜まで走り、大量のゴルフ客を降ろした18:20の船で金谷に帰るのだった。千葉県に戻れば車があるというのはとても嬉しい。でもその為に酒が飲めないのは残念なので今度は鉄道の輪行旅も考えたくなった。

 走行距離72kmの変化の有るツアーを終えて、過去に行ったことのある場所に再度行く自転車の旅も良いものだという気持ちを持った。そこで、これ以降関東周辺を日帰りで走り、それを「散歩編」と名付け、これからぼちぼち走ろうと思った。
 
その2.富津岬で耐久走 旅行期間 2007年1月14日(日帰り)
 富津岬周遊の1週5.6kmの平坦なコースを3時間で何周できるかという 「ふっつふれあいサイクルフェスティバル2007」の耐久レースに参加し、自分の体力を見直しに行った。大会には内房RCのメンバーとして参加した。古くなったヘルメットやグローブを更新したりと準備も整えたが、選挙準備の多忙で全く練習出来ないまま当日を迎えた。
 朝、富津公園に着くと内房RCは商工会議所青年部の大テントを設置して地元の団体として目立っている。K会長の力量に感心する。
 この大会は、3時間耐久ソロだけでなく6時間耐久ソロや選手交代可能な6時間耐久チーム、さらにはコスプレ部門などがあり、様々な形式で参加を楽しんでいる。内房RCのメンバーの中にはコスプレ部門参加の海賊ジャック・スパロウや怪人ショッカーも居る。
 
 ほぼ無風の中、昨年10月に三浦半島を一緒に走ったI村とその友人の応援を受けながら走り始める。最初の1周目はペースメーカーが入り、2周目から高速走行モードになる。先頭集団は早く、その流れに付いていくことが出来ず、6周も持たずに周回遅れになり始める。怪人ショッカーには3回も抜かれてしまった。
 結局、右表のように3時間06分43秒で89.6kmを走った。この平均速度28.79lm/hrは3時間耐久ソロの完走者114名中の69位であった。なお、トップは37.56km/hrで走っており、私は先頭集団から5周遅れであった。大会本部が公表したラップ毎の記録を見ると、2時間を越えた11周目から急にタイムが落ちている。個人的な目標としていた時速30km/hrには届かなかったが練習不足と日々の不摂生の中では満足の出来る結果と思っている。
 
 レース途中でドリンクの差入れを頂きましたI村さんとI井さん、また写真を頂いた内房RC会長に感謝します。
ラップチャート
Lap time km/hr
1 11'52" 28.32
2 09'52" 34.08
3 10'13" 32.91
4 10'24" 32.31
5 10'38" 31.59
6 11'11" 30.03
7 10'42" 31.42
8 11'23" 29.54
9 11'28" 29.30
10 11'40" 28.79
11 12'38" 26.60
12 12'40" 26.53
13 12'32" 26.81
14 12'18" 27.34
15 14'35" 23.03
16 12'50" 26.18
3h06'43" 28.79
走行距離 5.6×16=89.6km
 
その3.東京湾海底トンネル 旅行期間 2007年2月9日まで30回程度(日帰り)
 私は北方四島以外の自治体を全て自転車で走破しているが、それ以外にも他のサイクリストが行けない場所に自転車で行っている。
 具体的には東京湾横断道路工事期間中に木更津人工島(現海ほたる)までMTBで走ったことと、東京電力東西連係ガス導管工事の期間中に東京湾の海面下に左写真のレール上走行用の専用自転車で行っている。もちろん工事用のヘルメットで作業着と安全靴を着用し、仕事で走行しているのである。
 
 東京湾横断道路では海抜40mになる橋のてっぺんで自転車の写真も撮ったが工事写真のネガアルバムとともに紛失してしまった。この現場では、1995年1月17日の午前5時に夜明け前の橋に上がり工事の準備を行い、夜明け頃から断片的にラジオから流れる阪神地方の地震情報を聞いていたことが最も強い想い出である。
 
 東京電力東西連係ガス導管工事では内径3mのトンネルの中でレールの上を自転車で走るという得難い経験を出来た。また千葉県富津市から神奈川県川崎市東扇島までの全長18kmの海底トンネルのうち富津市側から10kmの地点まで走っているので、理屈では県境を越えて神奈川県まで走ったことになる。千葉県から東京都を経ずに神奈川県まで走ったものは工事関係者だけかと思うと貴重な経験である。もっとも残念ながら神奈川県の空を見るところまで行けなかった。心残りなのは、工事の最盛期の難局の場面に置いて、市議会議員選挙に出るため現場を離れることになった事である。
 
その4.選挙で市内 旅行期間 2007年4月16日〜21日(連続6日)
 木更津市議会選挙では一生懸命やっている姿勢と、スタミナのある事を見せるため、告示翌日から投票日前日までの6日間、毎日4時間程度を自転車走行に費やした。使用する自転車は妹が高校通学で使用していたママチャリである。
 当初は地元周辺を走るだけに留めるつもりだったが、清見台の坂が意外に楽だったし、支援者の多くが坂を登っていることに感動しているので、結局全ての中学校区を走ることにしてしまった。およそ20km離れている馬来田まで矢那を越えて走る日には選挙をしているのかサイクリングしているのか解らない状況であった。
 畑沢の急坂を登ったり降りたりしていると小・中学生が声援を飛ばしたり付いてきたりして異様に盛り上がる。もちろん彼等には選挙権はないが嬉しくなる。
 結局、連日50kmの程度を走ったので選挙期間中に300kmを走った事になる。比較的天気の悪い日が続いたのに顔が日焼けし、健康な体になってしまった。