市議会議員の世襲について
2006/12/31記
 今年も1年が終わろうとしている。羽鳥野の造成の仕事も終わったし、趣味のHPを作成したりと、色々有った年であるが、何より大きな変化は市議会議員への挑戦を決めたことである。
 私の父が市議会議員を4期16年に渡りつとめ、議長まで行った近藤富男であり、私の市議会への挑戦は父の引退による代替わりという事になる。解りやすく言えば世襲と言うことである。
 
 個人的には民主主義の国で政治家という職業が世襲される事に違和感を感じないわけではない。しかし、小泉前首相も安部首相も政治家の子息であるし、政治家の家で育つと言うことは常に政治という物を意識している環境にあるので市民の平均より政治を深く考えている場合が多い。
 世襲と言うだけで能力の低い者が議員になることは問題があるが、多くの場合は個人の研鑽に励み、先代より劣ると言われないように頑張っていると思う。私の場合も私個人を見て相応しいかどうか判断して貰いたいと思う。
 
 しかし、父が議員であることでやりにくい事がある。例えば市の政策上の問題点について選挙期間中に強く言うと、ではお前の父親は何をしてきたのか、と問われる可能性があることだ。
 もちろん、それだからと言って知らない事には出来ないし、例えば行政運営の方法の見直しや未実施の課題などについては父と別の視点から提案していかなければ成らないことも私の課題であると自覚している。
 また、選挙に当たっては「お父さんの地盤が有るから安泰でしょう」と言う人達が多いことである。それは、あの人は多分大丈夫だろうから知り合いから頼まれた○○さんの方に協力して上げようかしら、という空気を生み出す元になる可能性が高まると言うことだし、他もそこをついて来るであろう。
 
 いずれにしろ、周辺からあの人に任せたいし、あの人は木更津を良くするに違いないと思われることであって、それは父が誰だと言うことより遙かに重要なことである。選挙活動もしながら、自らの能力を高めることと、考えたことを積極的に公開する事が大切だと思い、このようなHPを作ったわけである。だから市や私個人への改善提案が有れば、どんどんメールで送ってもらえると心から有り難い訳である。