自転車という文化について
2007/1/15記
 選挙が近いというのに、1月14日に開催された「ふっつ ふれあいサイクルフェスティバル2007」の3時間耐久レースに出場し、完走135人中71位という成績で走り終えてきてしまった。平均速度が時速30kmを下回ってしまったのは、今年始めて自転車に乗ったなどという準備不足の一言に尽きる。でも3時間で90km近い距離を走ることが出来た自分の体力には自信を持っても良さそうだと満足している。

 耐久レースに出場したのは自分の体力の確認という事も有るが、一昨年の春にアカデミアパークの中でロードレースをやりたいと思い、動き始めた人が居て、1994年に木更津商工会議所青年部が主催した「サイクルロードレース木更津」が3回で終了してしまったので、その復活も良いかな、と私も協力して企画を進めた事も動機のひとつである。
 アカデミアのレースの話は、バス路線の規制に警察が難色を示し、公道使用が出来なくなって立ち消えと成ってしまった。可能であればブルーベリーの収穫時にあわせ、木更津を全国にPR出来るチャンスだったのにと残念である。

 日本ではマラソンの人気が高く、館山の若潮マラソンや市原の高滝マラソンには大勢の市民ランナーが集まってくる。また、草野球やサッカーに興じる人も沢山居るが自転車人口は余り多くない。昨年の秋に三浦半島を回ったときにはシティサイクリストを見かけたが、近年の旅先では自分が走っていた時の様な貧乏学生のサイクリストを見かけなくなった気がする。学生時代に車を入手できる経済環境になった事や、一人旅に出かける根性を持ったものは簡単に海外に行くようになった事、そもそも子供が減ってきていること等が要因だろうと思う。

 ヨーロッパではツールドフランスの例を挙げるまでも無く、自転車は健康なスポーツとして人気が高い。それを支えているのは整備された道路や、走って気持ちが良くなるような街並みや景観に有るのだと思う。
自動車交通をあまり気にしなくてゆっくり自転車で走れる環境は文化だと思う。時間は掛かるがそんな街になって行ければという思いを富津で強くしてきた日であった。