緑地保護の考えについて
2007/5/26記
 22日の火曜日に『あの程度の緑地が欲しいな』と言う意見の寄せられた千葉市泉自然公園を見て来た。泉自然公園は首都圏近郊緑地保全法に基づき昭和42年3月に61.7haが指定され、通常の谷津に広がる農地や隣地を千葉県と市がが買い上げて保全したものであると聞いた。道の整備面のハードとレンタサイクルの貸与などのソフトが良くできている公園であったが管理事務所には10名の職員が居ると聞き、ランニングコストも多く掛けている場所だと思った。
 
 一方、木更津市では首都圏緑地保全法に基づく緑地も無いし、周辺に自然が豊富にあるからか、意図的に緑地を確保して市民への解放を行っている場が少ない。馬来田の少年自然の家キャンプ場は自然に溢れているが広く市民が訪れる場とは成っていないし、市街地近郊で比較的自然の残る太田山公園は、遊歩道の整備状況等で他所と比較すると規模や維持の点で明らかに見劣りをする。
 
 近年の健康ブームでは、自然の中で安全に体を動かしたいという声も多く、安全にジョギングが出来る園路や快適に汗を流せるハイキングコース、さらには自転車のロードトレーニングが可能なコース整備など、市民の要求は多岐に渡っている。
 市民だけではなく、例えば5年前のサッカーワールドカップの際に木更津(アカデミアのホテルオークラ)に泊まった審判団は体を動かす為のコースを求めたとも聞く。
 ホテルも周辺の散歩コースなどを紹介しているが一部を除き歩道の整備も不十分だし、景観の上でも満足なものではない。
 
 整備に多額の資金が必要となり、現在の財政状況では色々と難しいことが多いが、この街の50年後をどの様にして行くべきかという視点で長期的な緑地保全や公園配置計画を検討していっても良いのではないかと思う。