公共施設の窓口時間の延長について
2007/5/31記
 現在は議員としての活動を優先するため平日にも自由が取れるように成っているが、普通に現場監理の仕事をしている頃は夜7時頃に家に帰ってくるのが精一杯であった。無論、図書館の利用をすることも難しく、5年前の四市合併協議会設置活動で地域の経歴を明らかにするために、市史の引用をするべく木更津図書館に行ったときには仕事を休まなければならなかった。
 また、青年会議所時代には使用料が安いから利用したかった公民館であるが、会議が長引いて夜9時を回る可能性が高い場合には使用も難しかった。
 
 仕事をしている市民も気軽に公共施設を使えるようにしたいと思い、そのような目標を持って選挙活動を始めた頃、千代田区立図書館が夜10時までの営業を開始したことを知った。
 毎日新聞の記事に寄れば、区役所新庁舎ビルの高層階に移動することに伴い時間延長したもので、話題の本やベストセラー等の新刊を貸し出さないことで無料貸本屋のイメージを一新して、書店との共存共栄を図る方法を取っているようだ。話題の本が無くても従来は平日の来館者が1000人程度だったものが、平均3800人で推移してるそうである。
 
 新聞上の図書館長の話しでは「午後7時過ぎの利用者が1日の来館者の3割を占める日もあり、週末も家族連れでの利用が増えた。以前とは人の流れが変わった」という事である。
 
 図書館に掛ける年間費用を一定額で維持しながら営業時間を延ばす場合、管理をNPO法人等に委託しても人件費の高騰が避けられない事も考えられる。もちろん光熱費等は開館時間に比例して増加するので予算を確実に圧迫する。そのような場合では図書購入費を圧迫することになるが、米国の図書館で行っていると言われる、欲しい本のリストを市民に提示して寄付を募る手法等を検討して行くべきである。
 
 公民館の場合は13館も有る数を利用して、月別や曜日別に遅くまで開館する場所を決めればそれほどの負担増加にはならないものと思う。また夜遅くに住民票等の書類を受け取ることが出来るとかなり便利さを感じるものと思う。
 
 いずれにしろ市役所は市民に対するサービス産業だという視点を常に意識して、何が求められているかを常に意識し続けていきたいものだと思う。