基地隣接国有地の利用について | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007/7/6記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
木更津市には陸上自衛隊木更津駐屯地の他、航空自衛隊と海上自衛隊が有り、国内でも貴重な陸海空の3軍が揃っている都市になっている。とは言え、滑走路と港を管理しているのが陸上自衛隊であり、航空自衛隊と海上自衛隊は補給処という、バックヤードを担当する部隊であり、基地の面積も陸上自衛隊が群を抜いて大きい。 さて、その広い陸上自衛隊基地の滑走路延長部分に防衛施設庁が管理していた国有地(図で赤く着色)が広がっていることを知る人は意外に少ない。ここは航空法による高度制限地区であり、滑走路の延長線の周辺で建物を建てることが困難となったところを国家が買い上げ、住民が移転した土地である。我が家もそんな移転家屋の1軒である。 さて、そんな土地の一部を借地して江川運動総合公園がある。図中に黄緑色で着色しているところであり、野球場1箇所、テニスコート4面、アスレチックの有るちびっこ広場、多目的広場が設置されている。ただしそれらは1980年から1982年にかけて設置されたもので手入れをしているとは言え老朽化が進んでいる。「総合」の名称は付いているが新規施設の施工は25年も無く、Jリーグ100年構想に応える天然芝のサッカー場なども追加されたいと思う所であるし大規模な大会が出来るように駐車場の規模も拡大が望まれる。 これらの施設を一覧で記載すると下表の通りである。
6月の定例議会でも大村議員が総合公園の整備について問い合わせ、國吉議員は案内看板の整備の質問を行った。それらの指摘はもっともな上、整備の進む中野畑沢線は中央分離帯があるので、現在の道路状況のままではアプローチがより不便になっている公園である。つまり幹線道路からのアクセスについても改善されることが求められている。 そこで周辺の国有地である。「防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律」第7条では地方公共団体は広場等に無償で使用できる事が決められており、第9条では公共施設の整備を行うための交付金についても規定がある。もちろん市の持ち出しも有るので何をどの様にするべきかは慎重に検討すべきであろう。 ちなみに自衛隊関係で274haの土地と付帯する多くの建設物があり、それによる木更津市への基地交付金等は年間に約2億円が来る。隊員の払う税金もあるが、民間企業と比べて余りに安価な額である。 6月定例議会で基地対策特別委員会が設置され、その副委員長に指名されたが、4年間はこの問題に本腰を入れて取り組んでいきたいと考えている。 ※7月24日に一部加筆有り |