国政選挙と市議会議員について
2007/7/24記
 7月29日には参議院選挙が行われる。自分の会派としては選挙区は自民党の石井準一候補、比例代表は国政レベルでの協力があるから公明党の加藤修一候補という立場である。石井候補を良く知る人からは素晴らしいという評価もあるし、加藤候補のHPを拝見しても良く考えている方のようで好感は持てる。もちろんそれ以外の候補者の全てを比較したわけではないから、突出した存在であるかどうかは確証を持てない。
 
 ただ、今回の選挙に限らず、政党政治が進んだ現状では候補者の優劣より政党に対するイメージが先行するようで、今回の世論調査では与党の敗北は確定的なようである。
 前の刺客選挙では小泉首相の勢いに乗って地崩れ的に勝利をさせて、比例代表では杉村太蔵議員のような有名人も生んでしまった。その影で落選した多くの優秀な野党議員が居たのが残念だった。今回は野党のイメージ候補の影で優秀な与党議員が落ちていくとするとそれもやるせない思いである。
 
 政治は双方が拮抗する緊張感があり、互いに気を抜く間がないほど良い政治が出来るとする考えからして前回の衆議院選挙の結果も自民の勝ちすぎで納得できないし、今回の選挙で民主党が必要以上に勝つのも不安を覚える。特に参議院議員は解散が起きず、3年ごとに半数が改選されるというシステムでは一方的な結果が6年も持続されて良いのかなと危惧している。
 
 会派を離れて、個人的な考え方は自民党と民主党の双方に賛成できる部分が多く、福祉に手厚く規制の多い大きな政府か、自由競争と地方自治を進める小さな政府なのかと言う視点で政界再編が行われる方が今後の理解がしやすい。特にこの選挙で地方自治、地方自治を進める意見が目立たないことが寂しい。
 
 木更津市という地方自治を預かる立場から考えると、地方に財政と権限を移すことが望まれるのである。夕張のように地方の失敗を恐れる視点では国の関与を強く言うが、私は民主主義を体得して自立した市民を多く持ちたいという考えなので、国や県は監視に留め、地域が責任を持つべきだと思う。さらには県という立場が国家機関の地方局と統合される州政府に移行し、それが地方自治を監視して、国は外交や防衛に特化すべきと思っている。
 
 いずれにせよ29日は地元の祭りなので今日にでも事前投票を済ませ、投票日の夜は開票報道を見ながら、国がどの方向を目指すのか期待して見守ろうと思う。