統制の取れた祭り | |||
2007/8/15記 | |||
木更津の夏を飾る港祭りは曜日に関係なく14日に「やっさいもっさい」、翌15日に花火大会が開催される。だから今年の「やっさいもっさい」は火曜日の開催になった。 平日であるのにも関わらず、大勢の参加者がこの日を楽しみに来ていたようで、夏らしい暑い太陽が傾き始めた夕方6時から約3時間の賑やかな踊りが今年も終わった。 参加者は最盛期である20年ぐらい前に比べると減っているが、それでも約3千人が踊り、約4万人が沿道から楽しんだものと思われる。 今年が例年と大きく違う点は、飛び込みでの踊りを禁止したことと、踊っている最中のアルコールを禁止したことである。もちろん警備の人達もアルコール禁止令が出ているので、例年のように軽く麦酒を引っかけて、という事が出来ずにいた警備スタッフは本当に暑い中をご苦労さまでした。 また例年整然と踊る自治会や企業の方々には、禁酒による堅苦しい思いをさせたのではないかとも思う。 また、今回は暴れた人達を検挙するという木更津警察署の方針が伝わっていたこともあり、かつて見たことがないほど整然と統制の取れたやっさいもっさいが行われたのである。 参加している人達が不快に思わないことや、事故のないことが優先されることは言うまでもないが、祭りの踊りでアルコール禁止というのは抵抗を覚える。また青森の「なぶた」に飛び込みで参加して楽しい体験をしてきた経験から、事前申込者(腕章着用者)以外は参加できないと言うのもやりすぎのように思う。 しかし、野放しにすると他の祭りでは見られないほど品位のない参加者が出てきたり、喧嘩も祭りの内というような木更津では、ここまでやらないとならないのかも知れない。 開放的に、楽しい祭りを味わうためには、地域住民が本当の意味で大人にならないと無理なのかな、と少し寂しい思いをした夏祭りであった。 |