猛暑の中で思う
2007/8/21記
 多治見と熊谷で日本最高気温を記録した(観測の上では関東大震災の火災の最中に47.3℃を記録しているが公式記録からは削除されている、らしい)猛暑が若干収まり、朝は若干寒さを感じることが出来るような陽気になってきたことを喜んでいるが、日中の暑さはまだまだ厳しい日々が続いている。
 テレビでは地球温暖化に伴う異常現象(北極の氷が異常に減少したとか、珊瑚の白化が進んでいるとか、特定生物が異常繁殖をしているとか)を取り上げたものが多く流され、この日差しの中では地球に異常が起きていることを感覚的に理解できてしまう。
 
 学生の頃には夏休みは長い自転車旅に出ることが楽しみであった。高校1年の日光3日から始まり、北陸13日四国10日の3年間を経て大学では北海道28日羽越9日木曽7日九州38日などという今思うと贅沢な時間を過ごしてきた。先日その頃を同じように過ごした友人から「最近の夏は辛くないか」と言われ、実際の気温の上昇、都市化による輻射の増加、冷房の増加による体の不慣れなどが原因ではないかと答えたが、実際に今、100kmを越える自転車の走行をすると熱中症で倒れそうである。
 
 先月末に読んだ『環境再生と日本経済』では、自治体でも環境保全に向けた取り組みを行っているところが増えているようだ。木更津も溶融炉の導入などの環境への取り組みはあるが、地球温暖化を防ぐために、例えば風力発電所を田川の内房変電所周辺(※送電設備が不要になるので有利)に誘致するとか、二毛作でも三毛作でも出来る温暖な気候を利用してバイオエタノールの製造に乗り出すとか、陸屋根は全て緑化を行う指導をするとか、様々な取り組みの余地が有るように思えてきた。
 
 地球の表面の3割が地表で、そのうち3割強が砂漠であるというように聞いている。そんな砂漠を緑化し、植物の固定と土の含水率をあげれば地表に水分を固定して海面上昇を僅かでも防止できると伴に、そこからの蒸発に伴う気化熱を奪うことで地球温暖化を僅かでも防止できるのに・・・・少なくともロシアのアラル海やカスピ海には海水淡水化で北極海の水を送水できないか・・・・などと自治体レベルではどうにも出来ないことも猛暑の中で色々考えていた。それにしても早く涼しくならないかな。