中国製餃子と台湾
2008/01/31記
 昨日、中国製の冷凍餃子を食べた人が農薬中毒と思われる症状で重体となった。正確には中国河北省の天洋食品で製造した餃子なので、昨年の食品偽装におけるミートホープや不二家のように個別製造者の問題として『天洋食品』の餃子と言うべき所を一言で中国製とまとめている事に引っかかった。
 中国でも日本と同等以上の品質管理を行っている会社もあるかも知れないが、過去に薬やペットフードやインスタント食品などのさまざまな分野で、多くの中国企業が世界中で中毒などの問題を生じさせただけに全中国の製品や企業が疑われている。
 昨年より全米で中国製品不使用を意味する”CHINA FREE”のラベルを貼った商品が歓迎され、河北省だろうが広東省だろうが関係なく「中国」という国家が疑われる事態となっているのだ。
 
 台湾海峡をはさみ実質的に別国家である中華民国:台湾は、一部の認識不足の日本人を除けば、そのように疑う事はまずないだろう。台湾バナナなどは敬遠されるどころか高級品への道を進んでいる。積み上げてきた信頼の実績が違うのだ。
 韓国の現代、サムスンのように世界的規模になりつつある台湾のメーカーは少ないが、中小企業を軸にした部品産業では無くてはならない存在となっている。例えば、1999年の台湾中部地震による基盤生産工場の停止で世界中のコンピュータ製造に影響を及ぼしたことは象徴的な出来事である。
 一方、大陸の中国であるが、こちらも世界的にはブラウン管テレビの市場占有率が突出している会社などの大規模企業は出来つつあるが現在のところ日本のSONYやHONDAといったブランド力を持つ会社が見えてこない状況である。その原因の一つとして、国内で有名になり始めた企業の製品に対する偽の粗悪製品が瞬く間に流通し始め、あっという間にブランドイメージを破壊してしまうからだと北京で仕事をする日本人から聞いた。
 今回の冷凍餃子も中国製のイメージを瞬時に破壊する結果となってしまった。この空気の中でオリンピックを開催するのであるから、世界中のアスリート達が試合直前まで日本や韓国で調整を取るというのも仕方ないのかもしれない。
 
 同じように世界的ブランドを確立した企業を持たない中国と台湾でも、その内実は大きく異なると思われる。台湾が中国の一部になってしまった場合、今まで築いてきた信頼を瞬時に破壊されるリスクがあることに思いを致すなら、今回の総統選でも台湾の自立に向けた方向を選ぶのではないかと、餃子中毒のニュースを見ながら思った。
 同様に「木更津ブランド」のイメージアップのための信頼の大切さは信頼の積み重ねだな、そんな事を考えながら3月議会質問の構想を練っているのである。