木更津への行政視察
2008/02/09記
 議員となってもう直ぐ1年であるが、その間に3回、5都市の行政視察を行い、来週には4回目となる視察が予定されている。ちなみに今までの視察は下表の通りである。
No 視察日 行き先 視察項目 備考
1 2007年08月02日 稚内市 都市再生プロジェクト 会派
2007年08月03日 旭川市 行財政改革
2 2007年10月23日 十和田市 シンボルロード整備事業 建設
2007年10月24日 八戸市 公園整備事業と景観条例
3 2008年01月23日 鹿屋市 基地周辺土地の利活用 基地
 12日からの視察は、最初に鹿児島市で港湾施設再開発による商業施設誘致を商工会議所に聞きに行き、翌日は熊本県天草市でコミニティ活動の支援強化を市役所に聞きに行く。会派の行事なので政務調査費による活動である。
 政務調査費は月2万円なので、会派のパソコン等のリースや書籍購入を除いた額が行政視察に回ることとなり、およそ年2回の視察が可能となるわけである。
 ちなみに常任委員会は年に1回、特別委員会は2年に1回の視察予算が与えられている。それの是非についてはここでは言及しない。
 
 さて、私が年間7都市を訪問していることに対し、木更津市にはどの程度来ているのか気になり調査してみたところ、下表の通りであった。
平成17年度
No 視察日 議会名 調査項目 人数 市内泊
1 H17.05.10 埼玉県狭山市 行政改革 3
2 H17.05.24 高知県安芸市 学校支援ボランティア 7  
3 H17.05.27 広島県府中市 ゴミ減量 10  
4 H17.07.04 鹿児島県国分市 学校支援ボランティア 7  
5 H17.07.21 香川県丸亀市 安全防犯対策 10
6 H17.08.30 鳥取県米子市 市民活動支援 9  
7 H17.09.29 長崎県島原市 行政改革 7
8 H17.10.12 石川県輪島市 学校支援ボランティア 8
9 H17.10.13 香川県善通寺市 議会運営 8  
10 H17.10.17 広島県呉市 アクアライン 13
11 H17.10.18 佐賀県小城市 地域防災計画 16  
12 H17.10.20 佐賀県唐津市 市民活動支援 13  
13 H17.10.25 愛知県江南市 会議公開条例 8  
14 H18.01.18 熊本県八代市 みなと木更津再生構想 3  
15 H18.01.26 茨城県守谷市 指定管理者制度 16  
16 H18.02.07 岩手県盛岡市 木更津ブランド 1  
139  
 
平成18年度
No 視察日 議会名 調査項目 人数 市内泊
1 H18.05.16 北海道深川市 地域ポータルサイト 5
2 H18.05.17 佐賀県佐賀市 みなと木更津再生構想 10
3 H18.05.19 鳥取県境港市 定住促進持家制度 4
4 H18.05.26 福井県鯖江市 観光行政 1
5 H18.05.31 鹿児島県薩摩川内市 市民活動支援 8  
6 H18.07.10 石川県かほく市 教育センター 7  
7 H18.07.12 鹿児島県薩摩川内市 アクアライン 11  
8 H18.08.11 栃木県鹿沼市 学校支援ボランティア 14
9 H18.10.11 奈良県生駒市 学校支援ボランティア 7
10 H18.10.24 島根県益田市 学校支援ボランティア 11  
11 H18.11.01 岐阜県可児市 定住促進持家制度 6
12 H18.11.07 山形県酒田市 学校支援ボランティア 9
13 H18.11.08 岩手県北上市 議会運営 10
14 H18.11.08 熊本県天草市 学校支援ボランティア 9  
15 H19.01.25 茨城県桜川市 議会運営 11  
16 H19.02.07 長崎県大村市 水源保護条例 8  
17 H19.02.08 千葉県富津市 PFI事業 1  
132  
 
平成19年度(1月末現在)
No 視察日 議会名 調査項目 人数 市内泊
1 H19.07.19 茨城県那珂市 学校支援ボランティア 11  
2 H19.07.30 兵庫県高砂市 読書指導員 4
3 H19.08.03 福岡県大野城市 PPP導入指針 4  
4 H19.08.07 栃木県矢板市 議会運営 10  
5 H19.08.22 兵庫県伊丹市 PPP導入指針 8  
6 H19.10.10 三重県四日市市 算数数学検定 8  
7 H19.10.16 愛媛県伊予市 福祉関係 8  
8 H19.10.18 埼玉県狭山市 基地対策状況 9  
9 H19.10.25 広島県呉市 学校支援ボランティア 5  
10 H19.10.30 兵庫県加古川市 頑張る地方応援 6  
11 H19.11.05 栃木県市議会議長会 議会運営 17
12 H19.11.06 長野県上田市 行政改革 4  
13 H19.11.08 愛媛県西条市 みなと木更津再生構想 14  
14 H19.11.22 青森県黒石市 PPP導入指針 6  
15 H20.01.21 山梨県韮崎市 議会運営 6
16 H20.01.24 広島県三原市 PPP導入指針 6
126  

 この中から読み込めることは、現在の木更津市は日本中の自治体から何が注目されているか、ということであり、その結果は最近ではPPP導入指針だが3年を通してみると学校支援ボランティア制度への視察が多かった。
 ちなみに「学校支援ボランティアの10年間の成果」という質問を昨年6月15日の定例議会で平野卓義議員が行ったことに対して、初谷教育長は3点の説明を行った。
 @学校と地域の連携が深まり、教育活動の充実と子どもたちの安全確保につながっている。
 A学校を超えて地域内での連携の強化が進み、開かれた地域が大きな教育力を形成している。
 B学校支援ボランティア活動の教育効果が大きく、子どもたちの規範意識が向上している。
 これは一度木更津に視察へ行きたいと思う内容だ、と誇りに思うところである。
 
 本市では4会派、4常任委員会、3特別委員会があるので、すべての会派が年間2回の視察に行くと仮定し、会派と常任委員会の視察では2都市を訪れ、特別委員会が2年に一度で1都市を訪ねているとしたら、年間25.5都市に木更津市の議員が行くことになる。ちなみに平成19年度の委員会等の実績は下表の通りである。
委員会 視察自治体名
総務 高知県高知市、愛媛県今治市
経済 北海道県紋別市、北海道北見市
教育 福島県会津若松市、岩手県盛岡市
建設 青森県十和田市、青森県八戸市
議運 徳島県徳島市、香川県丸亀市
基地 鹿児島県鹿屋市
港再生 広島県呉市
合併 千葉県鋸南町
 それに対し毎年16団体程度と下回っており、本年度も超えそうも無いことを考えると持ち出し超過(?)である。
 これは是非とも木更津の行政手法を知りたい、という事が少ないのかと寂しくなるところでも有る。議員の立場としては、先駆的な政策により全国から、木更津を見習おう、という訪問団がひっきりなしに訪れるような都市を目指したいものである。
 
 ちなみに、アクアラインの開通で羽田空港が近くなり、木更津を視察してそのまま帰ってしまう団体が多いこともあり、今年の途中から『木更津に宿泊していただく団体は行政視察を受け入れます』というメッセージを先方に送っているようであるが顕著な効果は出ていないようだ。