チベット問題について | ||||||||||||||||||||
2008/04/08記 | ||||||||||||||||||||
木更津は胡錦涛主席が訪問した街であり、新日本製鐵君津製鉄所が上海宝山製鉄所の技術援助を行った関係から中国とは縁が深い。現在も中国資本となったホテルが市街に有り、多くの大陸からの旅行客が東京観光の途中で本市に宿泊している。 個人的にも今年の正月に北京に行ってきたばかりであるから中華人民共和国には親近感を持っている。最近ネット上で広がる嫌中論などには属さない立場だ。 ただ中華民国(台湾)には、昔からかずさ青年会議所と姉妹関係にある花蓮青年商会を通じて知人も多いし、親日的な国民が多い事や、規律高い国民性などで親近感は大陸より高い。 それでも、重慶での半日暴動を見た後に上海や蘇州で夜の街を歩き回れるぐらい、共産党政権でも治安維持能力を信じているし、中国人民に対する抵抗感は無い。 そんな比較的親中国的である私でも、今回のチベットでの弾圧と世界に広がるチベット支援の動き、Free Tibetの叫びには心を揺さぶられるものがある。 チベットは中国にとって『内政の問題』という立場であるが、70年前には内政の立場であった日本と朝鮮半島の関係を考えると、韓国の方々が当事者のように考え行動しそうなものであるが案外動きが見えてこない。それは近い国に対する遠慮であろうか(日本にはあまり遠慮しているようには思えないが)。 ソビエトやユーゴは連邦が解体され個別の国家になった。チェコとスロバキアのように平和的な分離が行われる時代でもある。チベットや東トルキスタン(ウイグル)のような中央アジア諸国は分離しても面子を潰された訳では無いと中国には考えてもらいたい。 ただ、そうなるとモンゴルやチワンなどの自治区も不穏な動きになるだろうし、北朝鮮を韓国が併合したときは延辺朝鮮族自治州も分離運動が起きて収集付かなくなることを恐れているのかも知れない。 また、旧チベットは現在の自治区だけでなく青海省や四川省にまで広がっていたのでそれを分離するべきかと言う問題もあるし、現に膨大に移住した漢族を、満州から日本人が引き上げたように引き上げさせるのかという問題もある。
|
||||||||||||||||||||
参考:周辺に広がるチベット人(蔵族)自治区一覧
青車線は東トルクメニスタン(新疆ウイグル自治区)である。 これらの独立運動が国際的注目を集めている地域である。 |
||||||||||||||||||||