議会質問と地球環境問題
2008/05/02記
 昨日、3月議会を報告する議会広報紙が市内の家庭に配布された。その中には私の風力発電事業に対する質問も乗っており、それを読んだ市民から話を聞きたいという意見があった。議会広報紙の効果と、議会人としての言葉の重さを感じる所である。
 
 議会での質問は、せっかく風力発電適地でありながら民間企業が撤退すると何も行わないというのは無策では無いか、というようなものであったが、この日に話し合った方は進出企業が無ければ地域貢献のため、人を集めてでも事業化したいという意識の高い方であった。
 私には自ら事業化するまでの考えは持ち合わせていなかったが、この様に意識の高い人が居るという現実に勇気づけられ、過去の経緯や事業化の問題を勉強し、望むべき物を少しでも具現化するためにもっと努力しなければ成らない、と思いを強くしたところである。
 同日付けの朝日新聞では世界の風力発電容量の2007年初頭の順位で、日本は12位であることが乗っていた(@ドイツ、Aアメリカ、Bスペイン、Cインド、Dデンマーク、E中国、Fイタリア、G英国、Hポルトガル、Iオランダ、Jフランス、K日本)。洞爺湖サミットを控え、地球温暖化に対するより一層の取組が求められていることは明かであり、欧州に比べ送れている取組状況の改善が求められる事も想像できる。世界に僅かでも貢献するために、木更津の風力である。
 
 なお、環境に貢献する企業として3月議会で執行部から回答のあったアカデミアパークへ進出予定の太陽光発電関連の企業についても、同日に配布された「広報きさらづ」で地元住民向け説明会を開催する段階までに至ったことが解った。
 元は関西系ベンチャー企業らしいが、千葉に本社を置くソーラーシリコンテクノロジー株式会社という別会社を昨年4月に設置しているので、多分それが「かずさ」に移転してくるものと思われる。
 調べてみると雇用規模は80人程度と、決して大規模ではないが地球環境問題に貢献する企業が本市に進出することには歓迎する所である。
 
 昨日から道路特定財源も元に戻り、原料値上げも重なってガソリン代が30円以上高騰した。エネルギーの地産地消という視点が近年中に重要になってくることを考えると、やはりバイオエタノールの研究施設も出来るべきと思う。直接食品として身体に入るわけではないから栽培時の虫や鳥による拡大という危惧はあるものの遺伝子改良穀物等で生産を向上させる方向に進み、木更津からエネルギー革命でも出来れば、という思いもしている。
 
 グローバルに考えローカルに動くのを政治活動の信条としているが、ではローカルに動くとはどう言うことなのかと考えさせられた話し合いであった。