議員としての得意分野を考える
2008/09/14記
 9月議会も他の常任委員会の傍聴を行い、改めて得意分野や不得意分野が解ってきた。養老孟司先生が言うところの「バカの壁」の存在を感じるのである。
 
 仕事柄、社会資本については知識もあるし、建築士の勉強をする中や青年会議所理事会・情報公開制度運営審議会などを通じて法的文章には馴染んできている。発注者として特記仕様書を書いてきた経験から、定義の曖昧な文章の条例には苛立ちを感じるぐらいだ。環境問題や教育問題も気にかかり多くの本を読んできているつもりである。
 
 しかし、問題が複雑な事も有るが、各種保険制度等の特別会計(国民健康保険、後期高齢者医療、老人保健、介護健康保険)については必要性は解っても理解が進まない。また、今議会で公明党の岡田議員が質問したオストメイトのような障害者問題については、今の所細かいところまで気持ちが行き届いていない。福祉全体についてもその様に感じている。
 
 不得意分野を埋めてくれるアドバイザーが欲しいところであるが12万都市の市議会議員では簡単に人材を求める事が出来ない。
 せめて多くの市民から情報を得ようと考え、この様にHPを運営しており、時々有意義な情報が寄せられている事には感謝する。
 
 同期の議員とかと話しても、最初からオールマイティで行く必要はなく、逆に得意分野を伸ばす法が良いという結論になる。
 私が得意であろうが無かろうが、精通した職員が業務を遂行して市民生活がつつがなく送れればそれで良く、問題が生じたときには集中して勉強して背景を知り対策を講じれば当面の用を足すことは出来る。しかし、木更津から日本を変えるような先進的提案はこのままでは出来るはずがない。
 
 取りあえず、出席義務の無い委員会も傍聴して能力を高めることが早道だと、来週から決算審査特別委員会の傍聴を行うつもりである。議会の中休みにその様なことを考えていた。