東京都町田市で考える | |||||||||||
2008/10/22記 | |||||||||||
家族内の話で姉の嫁ぎ先に行ったついでに、姉が町田市の良いところを案内するからと言われ21日の快晴の中で色々見て回って来た。 まず、天気も良いからと野津田公園に行く。広い森に立派なスタンドを持った陸上競技場(左写真)やバラ園が有り、通常のテニスコート以外にも壁打ちテニスを楽しめる広い場所(右写真)もある。子ども広場以外にも多くの広場や散策路、古い屋敷なども有り、子ども連れで散策しても良し、スポーツしても良いという充実した公園であった。素晴らしいとか綺麗だとか思うより、公園施設の維持管理費が膨大に必要だろうと思うような思考回路が癖になっている。 次にゴミ焼却熱を利用してリサイクル公社、重度障害者通所授産施設花の家、室内プールがまとめて運営されているエリアを見に行く。 リサイクル公社は、下記のポスターにも有るように不要になった物品をゴミとして出すのではなく、寄付として出して貰い、それを障害者の方々が補修したり清掃して販売するもので、運営費に回すことを名目にしているが、販売品はとても安価なため収益は高く無さそうであり、実際には働く場の創出や市民意識の高揚の方に効果が高いと思われる。 リサイクル公社の横には障害者が育てている花のハウスが有り、販売も行っている。他にもお菓子や陶芸品などを作って販売している売店や軽食も出す喫茶店があり、それらも障害者によって運営されている。これは、障害者が地域に関わる場になると言うことで障害者と市民の双方に良い効果をもたらすと思われる。 |
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花の家には多くの学生が研修に訪れているようで、感謝の色紙も多く並べられていた。平日だが売店を訪れている市民も多くいた。 道を挟み健康増進施設やジムなどを併設した室内プールを見に行く。プールは50m水路を持ち公式試合が運営できる規模でスタンドや電光掲示板も有った。木更津のいきいき館の比ではない。管理は2億円ぐらいだろうと推察したが、これは後ほど証明された。 さらに天気が良いので最も景観が良いと言われる薬師池公園に行く。敷地内には国の重要文化財である旧永井家が移設され、町田市フォトサロン、ダリア園、ぼたん園等の施設も有り、周辺にリス園等も設けられている。黙っていると開発の圧力が激しいので公的な緑地を残す必要があることは解るが、数多い施設は運営費などは負担になっていないのか疑問も残る。 他にも多くの公園や施設が有ると言うが時間の都合で町田駅に移動し、最後には中央図書館を見に行くことにした。 中央図書館は駅から徒歩10分の位置にあり、他にも市民ホール、中央公民館、市民フォーラム、国際版画美術館などが駅の周辺にコンパクトに集まっている。 中央図書館はホテルと建物を共有している構造であり、駅からデッキでつながっている。 図書館に入って全体を眺めた後、行政資料を置いてあるコーナーに行き予算書を見る。 木更津市の3.4倍にもなる41万人強が木更津市の半分程度の都市面積72平方キロ弱に住み、一般会計財政規模1201億円と、我が市の3.6倍の財政である事が解った。リサイクルセンターに1.1億円、室内プール事業に2億円などを読み、この額も無理なく使えるのだなと思うと、力の差の前に空しくなる。 『事情が違いすぎて木更津の役には立たなかった?』と姉には言われたが、事業の精神面の良いところを取り入れ、予算を掛けるより知恵を使うことで木更津も良い街に出来るだろうと思う。 それにしても地方自治体にもっと財政を回して貰わねばならぬと考えながら横浜線に揺られて帰るのだった。 |