越谷と太田で考える
2008/10/26記
 紅葉の山を楽しみに友人と登山を計画したが、集合場所の群馬県までの移動時間にゆとりがある。そこで埼玉県越谷市にオープンした日本最大規模のイオンを見て回り、合わせて登山後には土日開庁を行っている群馬県太田市役所の様子を見てくることにした。気が付いたら登山はお手軽に往復3時間弱の三国山となり、どちらが主だか解らなくなってしまった。
 
 24日の金曜日は、越谷市に出来た日本最大のショッピングセンターと言われる『AEON Lake town』へ行く。木更津に出来ると言われているイオンを遙かに上回る規模であるが、時代の先端を行く仕様を先に見ておくことで、木更津に役に立つかと思ったのである。早速、駐車場で身障者駐車場が心ない利用者に使用されないシステムを発見。不正義を生じないような対応が成されている。車を停めて店内に入ると、横浜のランドマークタワーのように一見して巨大さを感じさせはしないが、歩き始めるとその奥行きの深さと広がりに愕然とする。これがために作られたJR武蔵野線の新駅にも行ってみたが、微妙に屋根が切れていて豪雨の中で服が濡れてしまった。駅から見ると威圧感は感じさせないが、個人的に木更津との交通利便性の差を感じさせられる。
 kazeというエリアに停め、moriまで足を伸ばすがとても駐車料金が発生しない5時間では見て回れないほどの広さである。また、一つのショッピングモールに書店が複数入っていることや、飲食店の数、さらには自動車販売店まで取り込む店舗展開の多さに感動した。そのうちショッピングモールの中にコンビニエンスストアーまで展開されてしまうのではないかと思うぐらいだ。
 平日なのに昼を回る頃からお客さんの数が著しく増加し(自分のような)新しい物目当ての客が居るとしても、事業の効果を感じずに入られない。地元商店街の状況を聞いて来なかったことが片手落ちではある。
 
 25日の土曜日に登山を終え、夕方の太田市役所へ行った。駐車場も頻繁に出入りがあり、利用者の多さが感じられる。実際にホールに入ってみると多くの窓口で市民が手続きを行っている。土日開庁について、現在太田市民である友人の解説によると、窓口業務に係る職員の15%程度が出勤しているらしい。当然、市民に評判が良く、平成の大合併で太田市になった旧藪塚本町には桐生などの隣接都市から移住する人口の増加が見られるという。それは休日開庁だけによるものでは無く、富士重工と三洋電機という税収の柱が有ることで高福祉を実施できる事も重要な要素となっているだろう。
 開庁している部署は2階までに集約し、それ以外は封鎖している。エレベーターに乗ってみると『2』以外は反応しない設定であった。
 太田市のHPによると『平日に市役所に来庁することができない方のために、土・日曜日に1局13課の窓口を開き、証明書の発行や相談業務などを行います。週末に住民票や税証明書等が受け取れ、年金や介護に関する相談も受けられるなど、市役所がより一層便利になります。祝日、祝日と土曜日が重なる日、年末年始(12月29日から1月3日)は開庁しません。開庁時間は午前8時30分から午後5時30分』という事である。
 行政窓口には市の広報紙が置かれていたが、それを見ると月に3回発行していた。制作者が上毛新聞社となっていたので、木更津市に当てはめると千葉日報に広報製作委託を行っているような物である。高名な清水市長の手腕の現物を目の当たりにして、まだまだ行政は変われる物だと、群馬県太田市で考えてきた。