3月議会での質問を休む
2009/02/23記
 今日は平成21年3月定例会の質問通告受付日なのであるが、今回の議会では個人質問を行わないこととした。別に行う義務があるわけでは無いのだが、現在の行政運営に対して改善点がまだまだ有ると思う現状では、議員に与えられた権利や機会を有効に活用するためにも質問をするべきだという考え方も有るが、それでもあえて質問を休止するのである。
 
 まず、最も大きな理由は職員が年度末の精算、翌年度予算の議会説明資料作成などで他の定例会に比べて圧倒的に多忙となっているため、事前に充分な打合せを行う余裕が少く、表面的な質疑になりそうな事が上げられる。
 
 次の理由としては、9月議会でも同様であるが、3月定例会でも各会派の代表質問が行われることが有る。代表質問は総花的に多くの問題を網羅するので、質問が重複したり、代表質問の回答に対して通告の範囲でポイントを絞って質問を行うという作業が質問前夜に入ることになり、自分のペースで質問を展開することが難しい点を上げられる。
 
 3番目の理由には、翌年度当初行われる人事異動の直前では、回答者が変わってしまい、組織に充分な引継がされないことや無責任な回答になってしまうことも危惧されることである。昨年の3月議会で私の質問に対して行った回答が実行されないまま長時間放置されていた事例も年当初に気付いたので、この3月の個人質問に若干の無力感を感じている事も上げられる。
 
 4番目の理由は、今回の緊縮予算に対して集中的に取り組みたいと考えているので、労力を予算チェックに回したいという事を上げることが出来る。しかし、まだ予算審査特別委員会に選ばれたわけではないので調べた結果を自分の口から発言できるかは決まっていない。
 
 理由にならないような言い訳としては、議会広報紙のページ数をどうするかという問題もある。広報のために質問を制限するという本末転倒の議論が起きるはずもないが、それでも質問者が多い場合の編集方針をどうするかという課題は広報委員会に残されている。具体的に言うと、今回の議会に上程された議会費の予算の中で議会広報紙を発行するという、執行者と議決者が微妙にラップする部分の問題もあるのだ。でもこれはやはり今回質問しない理由には成らない事は言うまでもない。
 
 まぁ色々理由を付けてはいるが、現実に質問を行わないと決めて望む議会の冒頭は慌ただしくもなく、あえて言えば初めて味わう清々しいものでさえある。先週から風邪を引いていた事による準備時間の遅れ等も殆ど気にならない。
 しかし、あくまで3月だけと頭を切り換え、予算書との格闘に平行して6月議会に向けた構想でも立て始めようと思いながら今夜も深夜遅くまでパソコンに向かうのであった。