議会のコストを考える | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2009/03/06記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本日の議会で平成21年度の予算審査特別委員会の委員に選任された。当選以来、平成18年度及び平成19年度の決算審査、平成20年度の予算審査委員会も有ったのだが経験を積んでから担当したかったので今まで遠慮してきたのである。 議員の重要な責務は条例の制定と予算の審査である。例えば何年か前に北海道で発生した福祉タクシーを利用した詐欺行為を発見したのも滝川市の市議会議員であった(何故その前に行政職員が気付かなかったのかは疑問である)ように、予算の審査を通じて行政執行の問題にも気がつくことがある。私も頑張らねばと思うところである。 さて、予算審査で一般会計の歳出の最初になるのが自らの費用である議会費である。一般職人件費は退職による人員減と地域手当の支給停止に伴いおよそ5%削減される中で前年と同額の予算が付いているのが特別職人件費、つまり議員の歳費である。 実質的には高橋浩議員の辞職により執行残金が出る事は解っているが一人当たりの金額には変更はない。 ここで木更津市の議員コストが高いのか色々調べてみた。 まず、近隣四市で比較すると期末手当の支給割合が低いために報酬年額では君津市や富津市を下回っているが定数を考慮した総額では下表のように木更津が最も高い。 |
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この結果を人口や予算額という項目から分析すると次のようになる。なお予算額は平成20年度一般会計予算当初予算額を使用している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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考え方は色々あるだろうが、四市で比較すると木更津は良くやっている方かなと思う。しかし10万人以上の市と以下の市を比べることは公平でないので、県内の10万人〜20万人の10都市で同様の比較をしてみた(市制施行順に並べている)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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人口が同程度の市では、予算に占める割合でも一人当たりの金額でも多い方から3位に位置される都市になっている。浦安市は両方の値が最も効率的というのは定数21という結果である。これを見るともう少しの定数減を検討するべきだろうと思える。 なお、議員の経費として政務調査費と費用弁償が有るが、それを同じ10市で比較すると下表のようになる(政務調査費は年額で、費用弁償は日額で、財政力とは財政力指数の事である)。 |
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財政力指数の低い木更津と鎌ヶ谷の政務調査費が少ないのは象徴的である。費用弁償については廃止している自治体が多くなってきている事が解る。 ちなみに近隣市では袖ケ浦市は本市と同額で、君津市と富津市は30円/qで計算して支給しており、北総の都市に比べ面積が広いこの地域では交通費としての支給が一般的である。 政務調査費を見ても袖ケ浦市は本市と同額で、君津市と富津市は若干少ない年額20万円である。 本市で費用弁償を廃止するためには『木更津市議会議員の議員報酬等に関する条例』の第5条3項を削除するだけでよい。条例の制定権は議会にあるのだが、この件では多数派になることが出来ず、廃止の道はまだ遠い。 |