連休の初日に思う
2009/04/29記
 今日から一般的にはGWに入るようだ。そうは言っても明日と明後日が平日だから役所などはカレンダー通りに来月2日から6日までの4日間だけが連休となる。またサービス業の多くは連休とは関係なく営業しているばかりでなく、連休故に忙しい業種もあり国民の殆どが休むわけではない。兼業農家の方はこの休みが農地での労働強化週間に成っていたりもする。
 その一方、製造業の一部では受注が減り仕事が暇なため今月25日から来月10日まで16連休にする企業もあると聞く。そのような長い休みを取れている人達は連休明け以降の仕事や給料に心配で遊んでられないか、それとも思い切って暗い日常を忘れるため円の強い今の内に海外でのんびり過ごしているかも知れない。
 
 そんな海外旅行計画を立てている人達にとって極めて頭が痛い問題は連日テレビを賑わせているメキシコ発の新型インフルエンザ問題だろう。メキシコとアメリカだけでなく時間を追って多くの国で感染の疑いが出てきており、日本で見つかることも時間の問題ではないかと思われる状況になっている。
 大流行を未然に防止する立場からは仕方がないが、仮に感染者と思われる人が機内に居た場合、その席の周辺の人も感染の可能性が高いため数日間は社会復帰が行えない状況になる。GWの連休を明けて仕事をしようと思っているときに再度10日間は半ば隔離状況になることはビジネスの上では大きな痛手である。
 テレビではメキシコ以外の感染者ではインフルエンザの毒性が低く、さらに日本国内で備蓄が進んでいるタミフルも有効に効くと報道されているので必要以上に恐怖感を覚えることもないと理解できる。それでもパンデミック(世界的大流行)という言葉を聞きながら、現在の世界を被う経済問題も重ねて考えると、多くの地域で病院に行けない貧困層が亡くなって行き、国によっては国内不安定の元になるのではないかと心配されてくる。
 
 では海外旅行でなく国内に目を向けると高速道路大幅値下げによる観光地の活性化と、それに伴う多くの場所での渋滞や、サンデードライバーの増加による交通事故も予想されてくる。そう言いながら自分自身が今夜から遠出をするつもりで居たりもする。
 高速道路料金の値下げによる効果を連休明け以降に調べられることに成るであろうが、税金の投入額を大きく上回る経済効果が確認され、地域の活性化につながる事業であると認定された場合は土日のみではなく平日に枠を広げるなど政策展開の検討が望まれる所である。
 
 それにしても昭和天皇が、よくぞこの素晴らしい陽気の頃に誕生なされたことに心から感謝したい。さらに本日の4月29日の昭和天皇だけでなく5月3日の憲法記念日も11月3日の明治天皇誕生日(文化の日)の発布から6ヶ月後の施行という事で決まった物であり過去の天皇誕生日と関係はとても深いのである(大正天皇の8月31日が特別な日に成っていない理由は私には解らない)。
 実はこのGWは過去の長い時期に渡り長距離遠征旅を行っていたが、その殆どで素晴らしい天気に恵まれてきた記憶がある。
 今でも欧米に比べ働き過ぎと言われる日本人が暑くも寒くもなく日照時間が長くて晴天の多い時期(つまり仕事がはかどる時期)に国家として連続して休むことを決めたことに感動を覚える。連休の初日にそんなことを思っていた。