信号機の整備を考える
2009/10/11記
 本日、江川地区の総会の中で、住民の中から信号機改良の要望が出された。区としても市に要望を行い、市は警察と協議することになるのだが、全市的に信号機の要望が多く、なかなか整備が進んでいない状況に有ることを知っている身としては、住民に明るい回答が出来ず心苦しいものがあった。
 
 さて、昨日馬来田のコスモスを見てきた帰りに請西南に立ち寄りロックタウンの建設現場を見たところ、10月30日グランドオープンの看板が出ていた。いよいよ残り20日で大規模商業施設が本市にも追加される事が解ったが、そこで前から気になっていたことが全面道路の南北の交差点が信号機処理されないことであり、せっかく4車線で建設しながら暫定運用を続ける事である。
 
 ほたる野方面から南下してきた車は、この交差点で左折しようとしている車の後ろにつながることで大渋滞が発生することが容易に予想され、それを回避する車が住宅地内に進入すると、小さな子が多い新興住宅地で事故の懸念が生じることになる。
 また商業施設に停めた車は、一時停止を経てこの幹線道路に出ていくことになるが、真舟や羽鳥野方面に向かう車は左折待機車両の脇をすり抜けてきたオートバイなどと接触事故が起きるのではないかと心配になる所である。
 多分、特売日にはこれらの交差点にガードマンが立って交通整理でもしないと安全でスムーズな交通処理が難しいのではないかと思うが、交通規制の権限も持たない民間人が交差点の交通整理をして良いのかという問題が残る。
 
 大規模小売店舗方の事前協議で、両側の交差点に交通誘発の原因者であるロックタウンの負担で信号機を設置させるべきではなかったのかと思い、市の道路管理課に聞いてみると、最近は警察が設置する以外の信号機は認められない上、信号機要望箇所が多くて当該箇所に設置が出来ない状況であり、今後の交通の推移を見てから警察が対応するという話になった。
 昔は開発者や原因者が負担して設置し、公安委員会に寄付する形を取っていたことを指摘したが、そのような手法も認められないという事であった。そう言えば、羽鳥野の工事を進めている中で、高速の測道と高速を横断する道路の交差部分に組合の費用で信号機を設置しようかと警察に提案したところ『人口が少なく交通量がない段階で信号機を付けると警察に苦情が来るので設置せずに一時停止処理にする』と言われたを思い出した。ちなみに、その交差点では出会い頭の事故が多発しているが、現在でも信号機を設置できないままである。
 
 確かに開発者の都合だけで信号機を勝手に付けさせると、円滑な交通処理が出来ずに、道路の流れが阻害されるようなデメリットも発生することは理解できるし、左右とも見通しの良い交差点で明らかに横断する交通が無いときに止められた人の中には信号に反して直進してしまう人が出るなど、違反者を増やすだけになるという指摘も一部理解は出来る。
 なお、個人的には左右から明らかに来ないことが解る交差点で赤信号を無視することは違反ではないと言うアメリカ的考えも共感できるが今回はそこまで話を広げることはしない。
 
 今回のように明らかに交通量が発生するし、将来に渡っても人口の増加で需要が明かな場所に信号機を設置させることが出来ないような現在の制度には大いなる疑問を感じる話である。
 開発者が勝手に付けるのではなく、警察と協議して、認められた交差点への設置で有れば、何ら問題がない話であり、現に10年ぐらい前にはその様なことを沢山やってきた。ちはら台では信号機設置の設計を開発者で発注したことだってあるのだ。
 何故、この様に融通が利かない制度を警察が続けているか、理由が理解できないが、何とか改善していけないものかと考える話である。