バカの会に期待する
2010/07/01記
 5月31日に宝屋で発足したバカの会(会長:斉藤卓木更津鮮魚商協同組合理事長)はバカ貝料理の普及を通じて地域の名物を創ることと、カイヤドリウミグモで生産量が激減したアサリに代わる漁業資源としてのバカ貝の流通を安定化させることで漁師の生活を支えることを目標としている。
 インパクトのある会の名称もあり、メディアでは結構取り上げて貰ったが、実際の所は現在HPは作成中であり、市内でも安定してバカ貝料理を出しているのは金田にある幾つかの飲食店に限られている状況である。
 
 先日(6月26日)、HPの作成打合せを行った巌根駅近くの茂寿司で、バカ貝料理の案をお願いしたところ、早速29日に試食の運びになり、斉藤高根議員と供に味わってきた。
 サラダやヌタ、貝柱ご飯等も美味しかったが、若者にはグラタンが絶対受けるだろうと思った。それより感動したのは蒸したバカ貝である。通常は煮てしまうのだが蒸すことにより貝のエキスが中に閉じこめられ、まるで小籠包のように食べると汁が口の中に広がり海の幸を堪能できる絶品であった。この味には漁をしている斉藤議員も絶賛していた。弱点は若干砂を含むものが混じることであるが、それを差し引いても常時提供するメニューに加えて貰いたいと思うものである。手間を掛けないだけ安価に提供できそうなことも嬉しい話だ。
 
 試食しながら今後の展開について、例えば富津のはかりめ丼のように同じものを多くの店で食べられるようにするべきか、それともバカ貝という素材を共通の課題にしながら調理法を楽しむべきかという意見が出た。これは大変悩む点である。
 個人的にはバカボンゴレやバカカレー、バカバーガーやバカメンチ丼など、市内のあちらこちらで様々なバカ貝料理を食べられる街でありたいと思うところである。
 また、バカ貝の生産により漁師の支援をするという目的を達成するためには、嗜好品的な高級メニューより安価で量が出る大衆メニューを造ることが必要だろう。
 その大衆メニューを看板にB級グルメの全国大会である『B-1グランプリ』に出場し、富士宮やきそばのように地域活性化に寄与する存在になることが、個人的には望ましいと思っている。ちなみに今年の『B-1グランプリ』は9月18日と19日に神奈川県厚木市で開催されるので可能で有れば現場調査に行こうと思っている。
 
 ともあれ、今は出来るだけ早くHPを立ち上げ、その中でバカ貝を食べられる店を紹介することが先ではないかと思っている。もちろん多くの店で食べられることが重要なので、メニューに加えて貰うように頼むことも重要であるが、鮮度維持が難しいバカ貝を安定的に供給できる体制を整えることも大切である。
 このバカの会には金田だけでなく、江川や久津間の漁師も注目して、期待している事を知っている。始めてみたけど上手く行かなかったという事で落胆させるわけには行かないのである。
 
 そうは言いつつも、エイプリルフールの4月1日をバカの日としてイベントを行おうというのが会の目標であるが、よく考えると統一地方選挙のまっただ中である。選挙の中でバカの日に労力を回す余裕は厳しいだろう、と残り9ヶ月になった7月1日に思っていた。
 
8月30日最近の情報を加筆
その1 バカの会のHP
その2 Bayfmも注目 さらに関連記事