残暑の中で考える | |||||||||||||||||||
2010/08/26記 | |||||||||||||||||||
本日は9月議会の質問通告日であり、朝9時前に議会事務局に行き提出してきた。いつもで有ればその後に関係部署に挨拶して回るが、昨日の内に事前通告しているため、今回は他の部署で気になることの調査をして回った。 その立ち寄り先の一箇所が水道部であった。本命の話は水道事業の広域化の進展状況であるが、それと同時に気になっていたのが水道水源である亀山・片倉両ダムの貯水率である。 今回の猛暑は太平洋高気圧が覆い被さっている事で生じており北関東では頻繁にゲリラ豪雨が発生しているようだが房総半島でそのような話を聞かない。我が家の庭木も晴れ続きでだいぶ弱っているが、小櫃川を水源とする近隣四市の家庭で庭に水撒きをする余裕などは無くなっており、そろそろ給水制限を発表する必要が有るのでは、と思ったのだ。 調べて貰うと、8月24日現在での状況は下記の通りであった。 |
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有効貯水量には農業用水などの利水容量を含んだ値であるが、まだまだ危険な数値からはほど遠く、安心して水を使えることが解り安心した。 この暑さのため、例年は46,000m3/day程度の配水量が、今年は49,000m3/day位の供給となっているようだ。例年の節水傾向で水道の売り上げが減っている中、今年の決算は良い数値が上がりそうだから、積極的に漏水対策として老朽管の更新を進めることが望ましいだろう。 それにしても、これだけ雨が降らなくても貯水率が維持されている原因は上流域の森林によるものが大きいのだろう。東京都が山梨県丹波山村等に持つ水源林21,628haには及ばないが 、横浜市が山梨県道志村に持つ水源林2,873haに匹敵する面積を持つ東京大学千葉演習林2,200haが小櫃川源流には有る。それで横浜市の1割に過ぎない人口に水を供給するのだから安心感は高いはずである。先人に感謝する所である。 水道だけに留まらず、今年の暑さでは電力不足も心配されそうであるが柏崎刈羽原子力発電所の運転が再開されたためか、停電が生じるような事態には成らなかった。我が国の社会資本の力強さを感じるところである。 電気の供給には問題が無くても、エアコンを使用しなかったり、料金を払わず電気を止められていたりして、多くの高齢者が室内熱中症で亡くなっている。痛ましい話である。 熱帯夜や猛暑日の日数、猛暑日を観測した観測所の数など、多くの事柄が過去に例のない状況を向かえると、地球温暖化対策に本気で取り組まなければ成らないと思ってしまう。二酸化炭素による温暖化効果には若干疑問があるものの、化石燃料の使用削減は進めるべきであり、太陽光や風力発電へのシフトは進めて行かねばならないと思うが、行政としては何をしているだろうかと考えさせられる。 細かい話では、学校を始め公共の建物に緑のカーテンや屋上緑化を進めて潜熱を抑えることも効果が有るだろう。やるべき事はまだまだ多いのだ、と残暑の中で考えていた。 |