議会質問の中で思う
2010/09/12記
 先週中に9月定例議会の一般質問が終わった。代表質問4名と個人質問13名で、日程が4日間ちょうどに収まる人数であった。逆に4日間に治めるために質問者を一人辞めさせたというデマまで流れているようだが、そんな事は取り敢えず本題ではない。
 
 私が当選する直前に議会改革が行われ、再質問は聴衆に解りやすいように一問一答を採用することが決まっていた。従って、私は当選してからは今の形式が当然であり、個人的には一問一答の場で核心に迫まろうとしている。
 最初の第一質問で話した方がケーブルテレビで放送されるので有利な気もするが、議論の理解しやすさを優先しているからである。ちなみにケーブルテレビで放送されるのは第一質問及び当初回答のそれぞれ冒頭から15分だけである。因みに今回の議会で質問者の時間配分は下表の通りである(単位:分)。
第一質問 当初回答 一問一答  合計 
1 三上 和俊 19.5 39.0 31.0 89.5 ※ 0.5
2 前田 清治 30.5 32.5 13.0 76.0 ※14.0
3 岡田 壽彦 23.5 41.5 25.0 90.0 ※ 0.0
4 白坂 英義 17.0 32.5 22.0 71.5 ※18.5
5 大村 富良 13.5 15.5 20.0 49.0 11.0
6 山形 誠子 14.0 20.0 26.0 60.0 0.0
7 後藤 秀 12.0 11.5 12.5 36.0 24.0
8 佐藤多美男 15.5 20.0 24.5 60.0 0.0
9 鶴岡 大治 16.0 32.0 10.5 58.5 1.5
10 近藤 忍 17.5 24.0 18.0 59.5 0.5
11 平野 卓義 16.5 22.5 20.5 59.5 0.5
12 篠崎 哲也 15.0 20.0 20.0 55.0 5.0
13 國吉 俊夫 24.5 34.5 0.5 59.5 0.5
14 高橋てる子 4.5 8.5 30.0 43.0 17.0
15 野田 芳久 9.5 15.5 31.0 56.0 4.0
16 斉藤 高根 12.0 24.5 23.5 60.0 0.0
17 大野 俊幸 8.0 11.0 12.0 31.0 29.0
 ※印は代表質問で有るため、90分に対して残した時間で、それ以外は個人質問だから60分に対して残した時間である。
 今回も自分の質問で時間いっぱいを使ってしまったが、第一質問の時間をあと3分程度短縮して、それを一問一答に回すべきだと今回は反省している。それにしても個性的な時間配分をしている議員も多く見られる。それぞれに工夫することは悪くなかろう。
 
 ちなみに執行部側で当初の回答者を整理をしてみると下表のようになった。特定部局に集中する傾向が明らかである。
  市長 教育長 総務 企画 財務 市民 福祉 経済 環境 都整 水道 教育 消防
1            
2                
3                
4                  
5                      
6                      
7                      
8                  
9                    
10                    
11                  
12                  
13            
14                      
15                    
16                
17                        
  7 5 4 14 4 2 5 6 3 10 0 2 1
 17人の質問者に対し、企画部長が14回、都市整備部長は10回も回答している。回答を書く担当職員の大変さが思いやられる所である。
 逆に考えると、例えば都市整備部は今年の4月に都市部と土木部が統合した部署であるが、政策の幅や担当部門が大きく成りすぎていないかと思うところである。
 企画部にしても、アクアラインを全面に売り出す本市として交通政策室を分離する事も検討されても良いのかも知れない。因みに昨今では『企画部』を『政策部』に名称変更している自治体が多いようだ。
 
 組織の分離は合理化に逆行していると思うかも知れないが、職員総数を増やすことのない対応は可能であろう。今回の議会質問を聞きながらそんなことを考えていた。