厚木でB級グルメを味わう | ||||||||
2010/09/19記 | ||||||||
決算委員会も終わって3連休が始まったが、その初日に神奈川県厚木市で行われたB級グルメの祭典である『B−1グランプリ』を見に・・・正確には味わいに行った。 遠方から宿泊込みで来る人や、成績発表が気になる人も居て、多分日曜日の方が混雑するだろうと思い、土曜日に出かける事にしたのである。それでも巌根駅を10時過ぎに出たため、会場に到着したのは午後1時を回っていた。駅前には既に人と警備員と警察官が溢れ、通りには屋台も出るなど、凄いイベントが起きていることが解る。 そもそも、一昨年の福岡県久留米市や去年の秋田県横手市で行われた大会でも30万人という集客をしていた上、今年の参加団体は過去最大の46団体をもって首都圏で行われるため、空前の人出が予想されていた。それを裏付けるように前売り券は1週間程度前に完売となっており、行くことを躊躇わせる勢いには成っていた。後日の報道では、18日(土)は17万5千人、19日(日)は26万人、2日間合計で43万5千人の来訪者が有ったと言うから、木更津港まつり以上の賑わいである。 会場は3箇所に分かれており、私は出店団体が最も多い第2会場に向かった。駅から15分程度人混みの中を歩き、野球場を利用して、既に数多くの行列が出来ている会場にたどり着いた。早速当日チケットを購入し、事前に目星をつけておいたブースに並んだ。 |
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結構頑張ったつもりだが、行列待ちが長く、また所々で完売情報が流れることもあって、5品しか食べられなかった。尤も満腹となっていたから、何れにしろこれ以上は無理だったと思う。 会場は若者や若い家族連れが中心で高齢者も見かけたが比率は相対的に低かったと思う。逆に若者が多すぎるという考えもできる。報道関係者も大勢取材に来ており、盛り上がりを見せているのだが、自分は改めてこの集客力を考えながら並んでいた。 46種類以上のメニューが有るレストランが有ってもそれだけで人は集まらない。この会場では地域の物語性を持った団体が集まる非日常の空間が出来ており、それが楽しいのだろうし、行ったことの無い地域のご当地グルメを食べることで、軽く旅をしている気分も味わっているのだろうか。まぁ単に話題だから、という人が大多数だろうという事は解っている。自分もその分類かも知れない。 個人的には出店している全ての団体の土地に行っているはずだが『そんなの流行っていなかっただろう』と思う品も多くあり、そのうち悪貨が良貨を駆逐して衰退するのではと思う所も多い。もちろん、統一した団体を持ち、地域の多くの店で食べることが出来ることなど、条件をクリアした所しか出場できないように成ってはいる。 出展者にとっては、ここで上位入賞を果たすと全国から大勢の観光客が訪れ、観光にも経済効果が現れる前例が多いので、ともかく必死である。優勝した甲府市は市長も来たようだし、ブース前ではマスコットキャラが頑張っていた。さらには「鳥もつ」を「取り持つ」に引用し縁結びの食としてPRするなど多大な努力をしていたのも目撃した。その成果は、きっとこの秋以降から出てきて、発祥である蕎麦屋の奥藤などは大行列が出来るのだろうと思っている。因みに私は今年の4月に現地で実食済みである。 千葉県では今のところ出場団体が無いが、勝浦タンタンメンが狙ってると新聞紙上で読んだことがある。私も「バカの会」を中心に木更津も取り組めないものかと思って見に行ったのであるが、これに参加するエネルギーは半端なものでは無いことを実感できただけで成果は大きかった。 第三セクターのテーマパークの多くが破綻し、立派な温泉施設の中には閑古鳥が鳴いている所も多い中で、大きな資本を持たなくても出来るまちづくりの良い事例として、B級グルメが発展して貰うことを願いつつ、満腹でご当地の厚木シロコロホルモンを食べる余裕が無くなった事を反省しながら日帰り旅の帰路についた。 |