来年の選挙を思う
2010/12/27記
 今年も残り4日で終わり、来るべき平成23年には統一地方選挙が行われる。私が4年間取り組んできた姿勢に対して市民から通信簿が付けられる時を迎えることになる。
 今年の忘年会の多くの場所で、来年度の選挙の事が話題となった。多くの人が『近藤議員は仕事をきちんとしており評判が良い』と言っていただけるのは有り難いが、4月24日の投票日までまだ4ヶ月も有り、何が起きるか解らないから油断大敵である。
 
 さて、そんな場の多くで市民から『投票に関するコストを抑えるため、市議選は県議選と同じ日に行えばよいのに』という意見をいただく。確かに会場の設営に関する費用や開票コスト等、多大な削減効果があるばかりでなく、選挙という政治の空白期間を半月は短縮する意味も大きい。
 しかしながら統一地方選挙の日程については「地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律」で国会において決定されるので地方自治体において市議選を県議選に合わせるという選択の自由は無いようだ。
 そうは言っても市町村合併や任期途中による解散や辞任が生じたことで現在の統一率は決して高くない。現に近隣四市でも木更津市議会だけが日程を合わせているだけで、全て任期満了とすると次回の選挙は下表に示すように、まるで統一されていない。
自治体名 市議会 市長
木更津市 平成23年04月 平成26年03月
君津市 平成23年09月 平成26年10月
富津市 平成24年04月 平成24年09月
袖ヶ浦市 平成24年11月 平成23年11月
 全国的に見ても、前回(2007年)の統一地方選挙に参加したのは市長選挙の12%、市議会選挙の40%程度に過ぎないようだ。事務処理の電算化等が進んでいるので、同一日にするという検討も進めるべきだろう。
 なお、木更津市議会が任期満了を待たずに自主解散をすることで市長選挙と同一日にすることは可能である。ただし、「地方公共団体の議会の解散に関する特例法」では、議員数の4分の3以上が出席し、出席議員の5分の4以上の多数の賛成によって、自主解散をすることができると有るので、大多数が賛同しないと出来る話ではないし、任期を1年残して解散することの意義がコストだけでは市民の理解を得られるか疑問である。
 
 4年前には年末になると自分を含め、多くの新人の噂も聞こえてきたが、今年は今のところ動向が見えてこない。何人かの現職議員が引退し、その後継者が出るという話は聞こえてきているが、新たな天地を切り開こうという話が聞こえてこないのである。
 何れにしろ、明日の木更津市を担う人材を公平に選べるような、透明性がある全体の通信簿(議会での発言状況や採決内容)というものが無い状況では、各自による「当社比」の話ばかりに成ってしまう。
 せめて現職議員については、公開を前提とした議会基本条例の制定が課題かも知れない。もちろん質問の回数が多ければ良いのではなく質が問題である事をどの様に評価するか等、公表方法の課題も多いであろうから進めにくい事も想像できる。
 
 話は多く脱線しているが、要は特別な選挙運動をしなくても議員活動の内容で評価される時代を迎えたいな、と年末に後援会報を袋詰めしながら思っている、という事である。