2010年を振り返る
2010/12/31記
 かずさDNA研究所がバイオ燃料の元に期待されるナンヨウアブラギリの全ゲノム解読に世界で初めて成功したという気になる記事を今朝の新聞で読んで書きたいこともあるが、それは翌年に回し、大晦日の恒例になりつつある1年を振り返っての整理を記載することにした。
 
 市議会議員としての公職は、国体開催に伴い相撲協議会の役員と成った程度で大きな変更はなく、議会広報委員会委員長や建設常任委員会副委員長として務め、9月の決算特別委員会では委員となり、全ての定例議会で個人質問を行ったことなど、例年通りの活動をして来た。特筆する事は改選を前に、議会が何に取り組み、次期はどう考えるかを議会として整理したことであろう。これは2月1日発行の議会便りで掲載される予定である。
 
 建設常任委員会では市街化調整区域の土地利用方針についての議論が始まり、秋には基山バス停交通実験・鳥栖市の都市計画見直し・日田市町並み保全の視察を行なった。
 基地対策特別委員会では江川総合運動公園事業が民主党政権の元で進まない中、年当初の計画には無い大和市への日帰り行政視察を企画部・教育部と供に行い全体の認識の温度差を解消に向かわせた。
 合併調査特別委員会では水沢市・江刺市の合併で誕生した岩手県奥州市と四市合併後に同規模となる福島県郡山市の視察を行い、地域分権の勉強を行ってきた。
 
 会派では年頭に沖縄の基地問題、夏には青森県青森市のコンパクトシティ・宮城県仙台市にある三井アウトレットモール・埼玉県富士見市の事業仕分けを視察した。昨年に建設常任委員会で行った富山市と手法が異なる青森市のコンパクトシティは都市政策家的な興味が深い。
 他にも会派活動として正月3日に会派報を新聞折り込みした他、昨年と同様に11月26日に5項目の政策提言を行い、翌年正月3日の折り込みに向けた会派報2号を作成した。
 
 同期当選者に補選当選の小林議員を加えた十九の会では引き続き学習会を企画し、1月8日にまなび支援センター、3月16日に金田東事業の進捗状況、5月18日には政務調査費を全く使わずに千葉県船橋市で債権管理室を行政視察、9月22日には市町村圏事務組合、12月17日には第3中学校の校舎建設状況を見るなど5箇所の学習を行った。
 個人的には山形市七日町商店街、伊勢市おはらい町通り、入間市三井アウトレットパーク等で現地視察を行ったが、10月19日の山口県美祢市では市役所に足を運び社会復帰促進センター誘致事業について資料を入手して背景を調べたりした。
 
 本年の市政の十大ニュースとして市役所は下表を発表した。
No 項目 時期
1 かずさアクアシティに複数企業の進出決定 1月
2 アクア木更津ビルの売却 1月
3 土砂埋立防止条例の制定 3月
4 第4次行政改革大綱策定 3月
5 水越勇雄市長、3期目市政スタート 3月
6 中の島大橋、恋人の聖地に 4月
7 海ほたるに電子掲示板を設置 6月
8 木更津港湾が国の重要港湾に選定 8月
9 中学卒業まで子ども医療費200円化の実現 9月
10 第65回国民体育大会相撲競技会開催 9月
 これは時系列で並べていて順位付けはしていないという事であるが、個人的には5番の水越市政の継続は今年の大きな出来事である。それは有力候補の立候補により、政策を前面に出した選挙戦が繰り広げら、その支援に回ったからである。来年の市議選でも候補者の実力評価とされれば有り難いのだが・・
 
 国政に目を転じれば、2009年の政権交代の余熱が冷め、夏の参議院選挙で早くも再ねじれになり政治は足踏みをしている。民主党への失望は自民党への希望にはならず、政治全体の絶望に成っている。南アフリカのワールドカップや探査機はやぶさの偉業で国民に希望が湧き、尖閣諸島の問題で国民が国家国境を考えるようになった年に政治の無力が虚しい年であった。
 
 個人的には昨年4回も出かけた海外が今年は1回も無かった代わりに、国内の全都道府県を10ヶ月で回ってしまうという前代未聞の記録を達成してしまった。登山数も昨年より多い22峰に行きダイビングも高知と奄美でそれぞれ1日(合計6本)潜り、奄美では猛暑の中で久々のサイクリングもしてきた。でも身体が引き締まることが無かったのは日常生活のためだと解っている。
 読書量は年間に53冊で、日本酒は新たに110銘柄を飲んだ。だからどうしたという記録であるが改選前の1年で充実した日々を送ったとも思っている。ただ、多くの人に心配を与えている事柄が何も変化しない年であった。年が明ければ選挙に向けて忙しい年になることが解っているが、それでも良い年になることを願いつつ1年の振り返りを終了する。