国有地売却で思う
2011/01/24記
 活動記録にも記載したが、現在は財務省が所有している海上自衛隊への鉄道引き込み線跡地を売却するため1月20日より公告手続きが行われている。対象地区は下表の通りである。
番号 所在地 面積
(m2)
用途地域 建ペイ率 容積率 備考
295 塚ノ越1541-5 外1筆 231.73 調整区 60 200 pdf
296 塚ノ越166-2 987.38 調整区 60 200 pdf
297 塚ノ越166-3 外1筆 893.21 調整区 60 200 pdf
298 辻見堂144-3 705.3 調整区 60 200 pdf
299 野際253-4 外1筆 4,098.61 準工外 60 200 pdf
300 江川境4119-3 1,134.04 調整区 60 200 pdf
301 中里境4102-1 外1筆 792.82 調整区 60 200 pdf
合計 7区画11筆 8,843.09  
 旧軍時代に地域が協力して確保した鉄道敷地で有り、用途を廃止したので有れば道路や公園のように地域に役立つ施設として返却して貰うことが本来ではないかと思うが、木更津市の財政難を知っている立場から困難さは理解している。従って売却により雑草や不法投棄の問題が解決され、住宅建設による地域人口の増加と固定資産税収入が期待されるだけでも良しとしたい。
 
 しかし、上記の表を見て、用途地域が準工業の場所が有る事に気が付いた。現地は右の写真のように道路を挟んで住宅地が広がる場所であり、準工業で建設可能な工場の騒音や出入りする大型車両による問題、又は同じく建設可能な風俗施設等による環境悪化を防止せねばならない。
 
 また、今回の売却に当たっては、一部境界確認が遅れている所を除いているので、No295〜298の区間に一部国有地が残されてしまう。この箇所を含めた周辺は用地に沿った道路は無いと思っていたが、整備されていないだけで、公図上は3m内外の赤道(農道)が有るようだ。
 現場は左の写真のように雑草が繁茂する赤道に沿った細長い土地であり、利用に当たっては道路の設置が必要となる。市の財政出動が発生しないように、この時に現在の赤道を含めた幅員6m程度の道路整備を購入の条件に出来ないか検討が必要だ。
 
 合計面積が8,843uにもなるので、これらを1区画百坪の敷地で区分しても26区画が確保できる。新築家屋からは平均して年に8万円の固定資産税を受け取ることが出来るようなので、財政効果は年間2百万円程度だろうか。
 財政効果は別にして、荒れ地が有効利用されることで地域の印象が変わることを期待しつつ、問題点が解決された状況で来月18日の入札締め切りを迎えるよう、担当部局に検討を要請せねばならないと思うのだった。