選挙戦を振り返る
2011/04/25記
 昨日の投票の結果、長いようで短かった市議会議員選挙が終了した。今回の選挙は、2週間前に行われた千葉県議会議員選挙の投票率が低く、市議会選挙も同様の結果になると予想されていたが、結果を見れば前回比5.95%減となる52.58%であった。
 今年の選挙戦の特徴は、被災地に対する感情を配慮し、現役の市議会議員は拡声器を使った選挙活動を、法に示す8時から20時ではなく、9時から18時とするように配慮を議長名で要請された中で選挙が行われたことが上げられる。
 それ以外にも、多くの候補者が震災対策を突然掲げ始めたことで、却って争点が見えなく成っているように思えた。その上、報道は大震災の情報を繰り返し伝えており、娯楽や観光も控えるような空気の中で、選挙戦も最後まで盛り上がることが無いままであったように思われ、投票率が低くなることも理解できる。
 
 選挙結果は下表の通りである。なお、案分による小数点以下の票数は四捨五入している。   
No 氏名 区分 所属 年齢 2007票数 今回の結果
1 大野 俊幸 現職 正栄会 53 2,057 2,513
2 渡辺 厚子 新人 公明党 47 2,461
3 岡田 嘉彦 現職 公明党 63 2,239 2,388
4 三上 和俊 現職 F未来 60 2,383 2,333
5 田中 紀子 新人 ネット 52 2,247
6 岡田 貴志 現職 公明党 49 2,167 2,158
7 住ノ江雄次 現職 公明党 59 1,902 2,125
8 齋藤 高根 現職 F未来 56 2,350 2,060
9 清水 宗一 現職 F未来 67 1,663 2,042
10 國吉 俊夫 現職 正栄会 62 1,284 2,026
11 高橋てる子 現職 元気力 60 1,923 1,963
12 座親 政彦 新人 新栄会 47 1,902
13 白坂 英義 現職 新栄会 53 2,104 1,892
14 大村 富良 現職 正栄会 55 1,981 1,871
15 石井  勝 現職 F未来 70 1,675 1,844
16 重城 正義 新人 57 1,840
17 滝口 敏夫 現職 F未来 71 1,854 1,771
18 近藤  忍 現職 F未来 47 1,584 1,709
19 佐藤多美男 現職 共産党 62 1,552 1,639
20 荻野 一男 現職 F未来 69 1,383 1,591
21 鶴岡 大治 現職 F未来 54 1,419 1,561
22 篠崎 哲也 現職 正栄会 53 1,428 1,517
23 後藤  秀 現職 F未来 74 1,792 1,516
24 平野 卓義 現職 F未来 52 1,733 1,490
25 鈴木 秀子 新人 共産党 63 1,400
26 永原 利浩 新人 46 1,283
27 草刈 慎祐 新人 31 1,216
28 宮木 康弘 新人 48 1,041
29 小林 紀之 現職 F未来 57 893
30 稲葉 吉継 新人 56 710
31 地曳 純一 新人 58 281
32 川名  正 新人 74 247
 所属は解散前の会派や選挙中に名乗っていた組織名であり、引退議員の後継と思われる方は、その名称を記載した。
 
 前夜は開票率64.36%となる22:30発表段階で600票しか出ず、次の23:00発表は確定数がもうすぐ出るという理由で行われず、事務所に集まった皆様を長時間心配させてしまった。
 結果は4年前の1,584票を上回る1,709票であり、順位も20位から18位に少しだけ上げることが出来た。千票以上も後から載せても喜びよりハラハラ感が増えるだけであるが、開票作業の進捗結果であるから仕方ない。
 
 今回、若干でも票数を増やした原因は、選挙カーを使わず自転車だけで行った選挙活動に有るのか、後援会報を毎年送り続けている日常活動に有るのか、後援会の皆様が支持拡大に動いていただいた結果で有るのか、それは分析しきれない。
 個人的に考えることは、選挙活動でお願いして投票してもらうより、この4年間の活動を評価して投票してもらう事が嬉しいし、その為には選挙期間はもっと短くても構わないと思う。しかし、短縮すると新人候補が大変だろうと思う事もあり、敢えて制度を変えねばと主張するつもりはない。
 
 選挙の結果、新人が4年前の我々の時の7名を越える8名となった。平成19年当選組も全員改選となったので、合計15名が2期生以下となる。経験の浅い議員が議会の過半数という事になるので議会改革が進むことを願う。
 選挙中に事務所の慰労に来ていただいた富津の先輩議員に聞くと、議会運営の大幅な見直しや議員定数削減を本年9月頃に行うようだ。本市議会も後れを取らないように頑張らねばなるまい。
 それにしても同じ会派であり昨年の補選で当選した小林さんの結果は『まさか・・・』である。
 
 ともあれ選挙も終了した。この選挙で良い得票をすることが目的ではなく、当選は通過点で良い政策を実施することが目的である。早く選挙モードの頭を切り換えて、選挙期間の政治空白を埋めるよう、走り始めなければ成らないだろうと思い、選挙戦の振り返りを終えることにする。