新しい議会が始まる
2011/05/18記
 選挙が終わり3週間以上が経過した5月17日に初議会が開催された。4年前は何もかも解らず戸惑っていた日々が懐かしく思い出される、といった余裕を見せる暇もなく、様々な人事がこの日に決まっていった。新しい議会の始まりである。
 
 議員の数は28名で、4年前と変わっていないが、会派構成が下表のように大きく変わり、まるで別の市議会のようである。新会派を結成した私たちが主な原因だろう。
2007年
会派名 人数
フォーラム未来 11
正栄会 7
公明党 4
新栄会 3
(日本共産党) 2
(元気力発電所) 1
 → 
2011年
会派名 人数
自由民主クラブ 7
会派羅針盤 7
一新の会 4
公明党 4
(新栄会) 2
(日本共産党) 2
(元気力発電所) 1
(市民ネットワーク) 1
 上記の表中で()記載の会派は政務調査費を受け取る会派であるが人数が3名を下回るため『交渉会派』にはなれない。交渉会派でないと議会運営委員会に委員を出せず、9月と3月に行われる会派代表質問を行うことが出来ないのである。なお女性議員は2名から4名に倍増したが全体に占める割合は14.3%に過ぎない。
 
 この会派構成の中で、17日に議長を始めとしたそれぞれの役職が選挙によって決まった。投票の結果が分散しないことは事前に会派間で調整が行われているからである。本会議で決まった人事は下表の通りである。
役職名 氏名 会派名
議長 岡田 壽彦 公明党
副議長 齋藤 高根 会派羅針盤
君津中央病院企業団議員 石井  勝 自由民主クラブ
白坂 英義 新栄会
広域市町村圏事務組合議員 大村 富良 一新の会
君津広域水道企業団議員 清水 宗一 自由民主クラブ
後期高齢者広域連合議員 岡田 壽彦 公明党
 昨日の議会で選出された岡田壽彦議長は第3会派の公明党から選出されている。自由民主クラブは議長経験者ばかりで、会派羅針盤は副議長すら経験してない者ばかりという事もあるが、岡田壽彦議員の穏やかな人柄が必要とされている事も重要な要素である。
 
 常任委員会の構成については本人からの希望を元に、各委員会が7名になるとともに特定会派に片寄らない事や4名の女性議員が各委員会に配属されるよう議長経験者と正副議長による調整が長時間行われて決定された。その7名で委員長と副委員長の互選が行われた結果は下表の通りである。
委員会名 氏名 会派 年齢 当選回数
総務 鶴岡 大治 会派羅針盤 54 55.4 2 3.4
岡田 貴志 公明党 49 2
座親 政彦 新栄会 47 1
田中 紀子 市民ネット 52 1
大村 富良 一新の会 55 3
滝口 敏夫 自民クラブ 71 6
三上 和俊 自民クラブ 60 9
経済環境 國吉 俊夫 一新の会 62 58.9 2 2.6
宮木 康弘 会派羅針盤 48 1
鈴木 秀子 日本共産党 63 1
齋藤 高根 会派羅針盤 56 2
白坂 英義 新栄会 53 3
岡田 壽彦 公明党 63 4
清水 宗一 自民クラブ 67 5
教育民生 平野 卓義 会派羅針盤 52 56.3 2 2.3
篠崎 哲也 一新の会 53 2
永原 利浩 会派羅針盤 46 1
渡辺 厚子 公明党 47 1
重城 正義 自民クラブ 57 1
荻野 一男 自民クラブ 69 4
石井  勝 自民クラブ 70 5
建設 近藤  忍 会派羅針盤 47 55.1 2 4.9
高橋てる子 元気力 60 4
草刈 慎祐 会派羅針盤 31 1
住ノ江雄次 公明党 59 5
大野 俊幸 一新の会 53 6
佐藤多美男 日本共産党 62 8
後藤  秀 自民クラブ 74 8
 全ての常任委員長が同期で占められる結果になり、私も建設常任委員会の委員長に就任した。各委員会とも若手から長老まで程良く分散して平均年齢には大きな差が出ていないが、当選回数に視点を変えると建設常任委員会にはベテラン議員が抜きん出て多いことが解る。この中で委員長を務めるのかと思うと緊張感とともに気が重くもなるが、草刈議員以外は4年前から変わらないメンバーばかりであるので気心も通じており、その点ではやりやすい。
 
 議会運営委員会は交渉会派によって構成されるため、前回まで7名(F未来3+正栄会2+公明党1+新栄会1)であった定数が今期から6名(自民ク2+羅針盤2+一新会1+公明党1)に変更された。この委員は会派による選出なので選挙も調整も行われない。6名によって正副委員長を選出した結果は次の通りである。
氏名 会派 備考 年齢 当選回数
荻野 一男 自民クラブ 前議長 69 57.0 4 4.7
住ノ江雄次 公明党 会派代表 59 5
近藤  忍 会派羅針盤 会派代表 47 2
鶴岡 大治 会派羅針盤 54 2
大野 俊幸 一新の会 会派代表 元議長 53 6
三上 和俊 自民クラブ 会派代表 元議長 60 9
 議会の会期や時間の調整など運営の調整を行うとともに、議会申し合わせ事項の様々な運営規則を決める要の委員会であり、そこに所属することは主体的に議会に取り組める事になった重責を感じる。
 また、議会運営員会とは別に、会派代表者会議という非公式の会議もあり、私は会派羅針盤を代表して出席することになる。初会合が23日に予定されており、最も大きな議題は会派室の割り当てである。現在部屋無し暮らしの我が会派の安住先を決める責務を帯びて来週月曜日に望むことになる。
 
 いよいよ動き出した新しい議会で、何を成し遂げて市民の負託に応えることが出きるか、その原点を忘れないようにと強く思いながら昨日の結果を記載する。