上水道網の広域化を願う
2011/06/15記
 昨日、6月定例議会の一般質問を行った。
 私の質問の範囲が広かったこともあり、答弁の時間が予想以上に長くなった結果、一問一答で用意していた数項目の質問を削除して1時間の枠に収めざるを得なかった。今までの14回の質問でも用意した全ての質問をやり終えたことは2回しかなく、記録に残されずに消えていった多くの回答が有ったので、別に今回が特殊と言うことではないのだが、今回削除したことは多くの方々に知ってもらいたいことなので「思うこと」の記事として残すことにする。
 
 それは、上水道の広域化を求める話の中で、今回の震災で水道網を広域化していたことが役に立った事例を議場の方々に共有してもらおうと思ったことである。具体的には、計画停電時に君津市の要求を受けて木更津市給水を行ったことである。
 
 東日本大震災における計画停電に伴い、君津市では、加圧ポンプの給水区域である陽光台3丁目の67戸が給水不能となったことから、平成23年3月17日に計画停電終了までを期限として、君津市水道事業管理者より木更津市に応援の要請があった。
 木更津市と君津市の水道本管が連絡管により接続されていることから、直ちに境界部分に量水器の設置を行い、両市立会いのもとに、翌日の3月18日より4月19日まで君津市に対する応援給水を行ったのである。
 これは平成20年12月26日に災害時における水道水の送水及び受水に関して締結された、「木更津市と君津市における受水に関する協定」に基づく応援給水であり、この結果として、木更津市から1,634立方メートルの水道水が君津市に送水され、木更津市は426,711円の水道料金を手にしているのである。
 
 現時点では、木更津市市と連絡管が設置されている地区は、君津市陽光台だけなので、袖ケ浦市と隣接する地域や君津市でも陽光台以外の場所では木更津市の給水が止まる事態に成っても、隣接都市の水道本管から直接、応援給水を受けることは出来ないのである。
 なお、かずさ四市と君津広域水道企業団の間には「君津郡市水道災害相互応援協定」が締結されているので、給水車等による応急給水、被災した水道施設の応急復旧作業、応急復旧用資材の提供等を、相互に行なう体勢は取られている。  
 各市の間に連結管が有れば、非常時の生活支援に役に立つと今回の震災で改めて認識いたので、たとえ企業団との協定で応急給水や応急復旧という支援が受けられても給水待ちなどの利便低下が避けられないため、単に経済的な合理化だけでなく、水道事業の広域化を進めて頂けることを望みたい。
 
 と、このような内容になる一問一答を諦めてしまった後悔を持ちながら、翌朝にHPへ残すのであった。
 ※6/20に一部加筆した。