高速バスを集計する
2011/11/02記
 建設常任委員会で先月28日に「徳島とくとくターミナル」の行政視察を行い、上り2ブース+下り3ブースで運営しているこのターミナルの1日の運行便数が118.5往復であり、現在の金田BTも124往復とほぼ同規模で有ることを知った。昨年度企画部が考えた13ブースもあるような巨大な(そして事業費のかかる)ターミナルは必要ないだろうと思いながら、その一方で現在は金田を素通りしているバスが全て金田経由に成った場合はどの様な時刻表になるのか気になって調べてみた。
 
 まず木更津市のHPでは@木更津-品川線、A木更津-東京線、B木更津-新宿線、C君津-東京線、D鴨川-東京線、E安房小湊・御宿・勝浦-東京線、F木更津-羽田空港線、G君津-羽田空港線、H木更津-川崎線、I木更津-横浜線の10路線が有ることが示されているが、それは木更津市内に停車場を持つ路線だけで、それ以外の路線情報が無い。
 そこで、Wikipediaで東京湾アクアラインの項目を調べ、そこに記載された高速バスの一覧の中から木更津市のHPに無い路線を拾ってみるとJ東京-館山線、K品川-長浦線、L羽田空港-五井・東金線、M羽田空港-蘇我線、N羽田空港-大網線、O横浜-五井線、P横浜・羽田空港-茂原線、Q横浜・羽田空港-館山線の8路線が有ることが解った。それ以外にも有る可能性も否定できないが、取り敢えずこの合計18路線の時刻表を一つの表にまとめてみようという手間のかかる事を考えてしまった。
 
 時刻表については、@〜Iの路線はHPより検索できるが、J〜Qの路線については個別に検索作業を行って時刻表を呼び出し、それらの集計作業に入ろうとしたところ、データの余りの多さに平日の上り線だけやれば十分だろうと妥協してしまった。それでも4時間を越える作業を行い、次の成果を得ることが出来た。
 
 アクアラインバス全時刻表(10/31現在・平日・上り)
 
 停車場については主要なものだけに省略し、また金田の通過時間を仮定して時系列の整理とした。具体的に説明すると、金田に停車する便はその時間、袖ケ浦にのみ停まる便は袖ケ浦発車時刻に5分を加えた値、金田と袖ケ浦の双方に停まらず羽田第一に停まる便は羽田第一の時間より22分を引いた値、同様に羽田国際に停まる便は羽田国際の時間より25分を引いた値、東京に停まる便は東京の時間より40分を引いた値、羽田を経由せずに横浜に停まる便は横浜の時間37分を引いた値をそれぞれ金田通過時刻と仮定したのである。
 
 アクアライン通過便は片道417便も有り、最も多い時間帯は午前7時台の時間48便で、これを上下線集約としたターミナルに停車させる場合は最も忙しい瞬間は分辺り4台程度を捌かねば成らないであろう。昇降客の双方を処理するのに数十秒を要すると考えると、やはり最低6ブースは必要だろうと膨大な時刻表を見ながら思うのであるが、それでも現在の計画は過大ではないかという気持ちが変わることはない。
 房総側は「木更津」「館山・君津」「鴨川・勝浦・茂原・五井・大網・蘇我・長浦」の3方面に集約する事は可能だと思うし、京浜側も「東京」「川崎・品川・新宿」「羽田・横浜」の3方面にまとめ、混雑時の処理のために、それぞれ1ブースの予備を設ければ8ブースで対応できる。市内循環などの路線バスと企業送迎バスのブースをそれぞれ設けると10ブースになるが、その程度を上限として良いのではないだろうか。
 その程度の大きさなら、現在の金田BTの内側にある市営の駐車場用地を改良する(つまり駐車車両は周辺の民間駐車場を利用する)ことを前提にすれば、追加として多くの用地を必要としないのではなだろうか。
 今後詳細設計に入ると思われる作業の前に、条件整理をしながらその様なことを考えていた。