木更津バルを楽しむ | ||||||||
2011/11/20記 | ||||||||
19日の土曜日は生憎の雨で午前中の子どもまつりは順延になってしまったが、午後から開始される木更津バルは天候に関係なく実施された。私も楽しみにしていた行事なので雨風に負けることなく参加してきたので感想を記載したい。 「バル」とはスペインで行われているバル(BAR)が語源で、日本の喫茶店+食堂+居酒屋のような大衆の社交場で、仲間同士でワイワイと軽く一杯引っ掛けながら好きなお店をハシゴして楽しむ食文化を意味するようである。それが転じて、「ワンドリンク+食べ物」をつまみにお店をハシゴして歩くイベントになったものである。 そもそもの始まりは、平成16年2月16〜17日に函館市で開催された「2004スペイン料理フォーラムin HAKODATE」のイベントとして設けられた『バル街』が好評を博し、その後は単独イベントとしても実行され、本年9月9日に第16回の開催がされチケットも4千枚を越える販売を行うまでに至っている。なお、イベントにかかる経費はチケット収入の一部で賄い、行政等の補助金には依存しない持続可能な仕組みづくりを指向するとともに、参加者、参加店舗それぞれにメリットが生まれるシステムであるようだ。 この成功に刺激され、伊丹市や福岡市など全国に拡がりを見せ、さらには石巻市や気仙沼市のような被災地でも復興の願いを込めて開催されるなど、いまでは全国約30カ所で開催されている。県内でも『ユルベルトKASHIWAX』という名称で柏市が5回の開催実績を持つようである。 木更津でも、当初は3月19日に行う計画で話が進んでいたのであるが、東日本大震災の影響で中止になり、今回のイベントは順延と云うより新たに企画された形式で開催されたようだ。参加店舗は27店。1枚のチケットは600円券の5枚綴りで3千円である。胃袋と肝臓と時間の制限があるので全ての店を回ることは不可能であり5枚というのは妥当な所だろうと思いながら、ではどの5件を回るかと頭を悩ますのも事前の楽しみである。 午後3時に別に用事があるという友人に迎えに来て貰い、木更津郵便局まで運んでいただき、早速ハシゴを開始した。 |
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基本的には日頃行くことの少ない店を中心に歩き回った。あまりの強風に傘を開くことが出来ないような天候の中でも多くの客が店に足を運び「バルセット」と頼んでいた。 開会セレモニーも当初の宝家前のテントが強風で危険なために撤収され、室内での開催となったが多くの人が集まっていた。中には雨の中で来てくれた人に申し訳ないからと休憩時間を返上して店を開いている所も有ったようで、それぞれに避難しながらハシゴを楽しんでいるようであった。お店で話をした数人のお客さんの声を列挙すると次のような所であった。 @夕方の時間帯に空いている店を増やして欲しい Aノンアルコールで安い学生チケットを発行して欲しい Bセットメニューの発表をもう少し早くして欲しい C東口も含んだイベントにして欲しい このような企画がなければ入ることがなかった店を知ることが出来たとか、美味しい店がレパートリーに加わって嬉しい等の感謝の言葉や、次回を楽しみにしたいという意見も聞けた。私もそれらと同じ意見であり、年に数回の開催が恒例になると楽しいだろうと思いながら若干酔いが回った足取りで、この夜の少し早い忘年会場に向かうのであった。 |