会派除籍について
2012/03/31記
 あまり、記載することに気が乗らない話であるが、会派を主体とした議会活動を行っている木更津市議会として、会派代表である私が自らの会派の変更の報告を行うことは、情報開示義務であろう、と考え表題の件について記載する。
 
 昨年の5月に7名の議員で発足した「会派・羅針盤」のうち、永原利浩議員について除籍することを決定し、平成24年度からは6名で行動することとしたのである(参考:永原議員のブログ)。
 原因は、彼が29日の朝に駅頭で配布したビラの内容である。
 
 議員が積極的に市民に向けて情報を開示する事は非難されるものではなく、むしろ議会と市民の距離を近づける行為で有ればそれは推奨されるべき事だと私も思う。
 しかし、29日朝に配布したビラの内容は、3月議会で多数決をもって民主的に決定された事に対する個人的な意見に留まらず、何か背景に問題があることを暗示するような内容であり、その一方で賛成した議員の意見や論拠を併記していないため、採決に問題があるのではという印象を市民に与える結果になり、ひいては議会全体の信頼失墜に繋がることであると問題視したのである。
 
 2月中旬に今回のビラと同じような内容の記事を彼のHPにアップした時には、個人攻撃的な記載はそれに犯罪性がない限り慎むべきことを伝え、それを彼が了承した結果としてHPから削除したものと理解していた。
 しかし、今回唐突に会派への相談もなく、かつて問題点を指摘した内容に輪を掛けた文章を記載したビラに会派名を付して、不特定多数に向けて配布したことが、既に確信犯としての行為であろうと判断し、除籍処分を下したのである。
 
 会派除籍により、会派から選出している特別委員会や広報委員会の人選の変更が必要となり、さらには会派室の配属等の協議を行うために、会派代表者会議を開いて貰わねばならない。
 対外的に生じる影響を考えると除籍という処分より、厳重注意や資格停止等の処置なども考えられたが、それでは今回のビラの内容を会派として容認したというサインを送ることになり、理解されにくいだろうと考えての対応である。
 永久に除籍というわけではないし、彼の自由意志により他の会派に入ることも可能であるが、少なくとも我が会派だけでなく、対議会的に失った信頼関係を見極めるだけの相当の時間は必要であろう。