健康管理を考える
2012/05/10記
 最近、友人と飲んでいるときに体重の話が良く出る。
 「消防団をやると、操法の訓練後に飲み食いするから太るよな」
 「青年会議所はともかく外食が多いから体重が増えるね」
 「議員になると外仕事が減り運動不足で贅肉が着いてしまう」

 その全ての段階を確実に経て、道路公団を辞めて木更津に帰ってきた頃より体重が30kg以上も増えてしまった。毎年の人間ドックでは数値に危険な値は出ていないが体重を減らすこと、と言われ続けているし、日常的に飲む薬は無いが、何時までも若さでカバーできるものではないと考えねばならない。
 
 「アルコールは車を動かせるほどのカロリーがあるのだから、酒は良くないぞ」と飲み会で言われ、「昔の日本人は2食だったから昼は軽くするべきだ」とラーメンと半チャーハンのランチを注文した友人に指摘され、「お前と並ぶとスマートに見える」と似たような体格の同僚議員に言われながらも、なかなか体重が減少しない。
 
 趣味の登山でも、体重の重さは負荷を与えるだけでなく、残雪期には踏み跡の雪面を踏み抜いたり、通常期でも皆が歩いた跡の足場を壊してしまうなど、事によっては命に係わることなので体重を減らしたいと思い、市民部健康推進課の指導を受けているのであるが、意志が弱いためか劇的な変化がない。
 
 そんな日々の中で、連休の最後に届けられた朝日新聞に織り込まれている「GLOBE」で世界保健機構がBMI30以上の肥満な成人の割合を世界189ヶ国で調べた結果が乗っていたが、日本でその値は4.5%に過ぎず、多い方から数えて166位と主要先進国中では最低の値で有ったようだ。なるほど、私が目立つはずだと妙に納得してしまった。
 肥満の割合が71.1%と世界最高に位置された南太平洋のナウルでは、5人に1人が糖尿病になり、男性の平均寿命は49歳と、確実に健康を蝕んでいる事や、食生活が急激にアメリカナイズされた沖縄は肥満者の割合が全国最大となり長寿を誇っていた沖縄県人の平均寿命も他県にどんどん抜かれ危機感を持っている事なども、その特集で報告されており、健康のためにも体重の減少に取り組むことが必要だと再認識させられた。
 
 日本人が食べ物に困らなくなったのは、多分最近の40年程度の事で、それまで時折飢餓状態に成っていたDNAが残っているから、生命維持以上に余分なものを食べると、せっせと溜め込んでしまうのだろう。
 失われた20年などという最近の経済停滞の中でも輸入農作物の安さは変わらず心配なく輸入が続き、その一方で農地が荒れる現状と、肥満が因果関係を持つというのも嘆かわしいことだと思いながら、取り敢えず、今週末も山に行って汗を流そうと考えているのであった。