酒々井と佐倉で思う | |||||||||||||||||||||||||||||
2013/04/12記 | |||||||||||||||||||||||||||||
一昨日の4月10日、東関東自動車道に追加インターチェンジとして酒々井インターチェンジが開設された。これは19日開業予定の酒々井プレミアム・アウトレットへの対応という意味が大きい。 酒々井プレミアム・アウトレットは御殿場や佐野のアウトレットを展開する三菱地所・サイモン株式会社(2013年2月12日付で「チェルシージャパン株式会社」から商号変更)が9番目の施設として開業するもので、千葉県北部だけに留まらず首都圏や成田空港を利用するアジア富裕層をターゲットにしていると云われる。 千葉県南部だけに留まらず首都圏や羽田空港を利用するアジア富裕層をターゲットにしていると云われる三井不動産のアウトレットパーク木更津に対し、三菱と三井の戦いであると、何かにつけ比較されることが多いこの施設が気になり、昨日の11日に開業前であるが周辺を見に行ってきた。 酒々井インター出口は右折レーンを2車線設けていたが信号処理で、木更津のアクアライン出口が常時左折可となっている事に対して処理量が少なくなると思われ、本線上への渋滞も懸念されそうである。 しかし、インターから施設までは造成したばかりの盛土の上に完全4車線の道路が完成しており、周辺からの利用も出来ない状況なので交通もスムーズであり、アクセスは極めて良いと感じられた。気になるのは造成工事が突貫で出来ている気配が濃厚な点だが、これは言及しない。 間もなく施設が見えてきた。開業1週間前なので、多くの業者が出入りしており、植裁などの工事も行われており、いずこも追い込みは厳しいだろうと昨年の木更津の状況を思い出した。 周辺を1周してみたが案外面積も狭く、周辺には臨時駐車場の気配がない。木更津では現在でも土日に臨時駐車場を使用するような状況なのに大丈夫だろうかと思う。 ちなみに木更津と概要を比較してみると下表の通りである。 |
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規模としては木更津を少し下回り、面積においては日本最大といわれる御殿場の約半分である。それでも大規模であることに変わりなく、三菱のブランド力で日本初出店の8店舗をはじめ、関東初の店舗も多く、ブランド好きには注目の施設になるのであろう。 なお、今回の店舗数は第1期開業の値であり、将来的には御殿場と同規模の約200店舗に拡張する第2期の構想もあるようだ。 木更津も話題を三菱に持って行かれないようにセール等を仕掛けることだろうが、遠くないうちに拡張工事の発表も行われるかも知れない。(4/16に約50店舗を増やす事の発表が行われた) 木更津の第2期工事が完成すると250店舗の規模になるという構想もあるようだから、最終規模でも酒々井を上回ることになる。三井対三菱の話題となる地元は注目を集めて喜ばしいことであるが当事者は競争が大変なことだろうと思う。 ざっと外部の状況を見ただけでこの日の目的を達してしまったので、ついでに佐倉で開催されているチューリップフェアも見に行った。風景が美しく多くの人が訪れていたが、個人的には花の畝毎に学校の看板が立てられ、それを植えた子どもたちが校外学習として訪れている事に感心した。幼心に綺麗な想い出を残しそれが郷土愛に繋がっていくことだろうと思う。 |
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開発の著しいユーカリが丘に移動して昼食を食べた後、佐倉に戻り城下町を散策した後、国立歴史民俗博物館(略称「歴博」)を見学する。城下町の散策に時間を使ってしまい、歴博についたのが3時近かった事に入場して直ぐに反省した。第1から第6までなる常設展のうち、古代をテーマにした第1展示室を見ている内に5時の閉館まで1時間のアナウンスが流れ、第4展示室で開催されている企画展の「東日本大震災と気仙沼の生活文化」を見に行くため、途中の展示は涙を飲み通り過ぎ、会場に急ぎ、慌ただしく見ている内に閉館の時間となってしまった。次回は朝から1日掛けて見学せねば成らないな、と佐倉を後にしながら思った。 |
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今まで、日本のあちこちを旅しながら、多くの場所を知っている気になっていたが、県内にある佐倉市の城下町の風情に見るべき所が多いことや歴博の内容の充実ぶりなどを知らずにいたことを改めて気付かされた。 しかし、考えてみると木更津も充分な情報発信をしていないのではと、自らのことを考えてみた。木更津キャッツアイシリーズで全国的に注目されるまで、市民の中からも「木更津には何も見るものがない」という声が聞こえていたし、今でも同じような事を言う人も多い。日頃から見慣れているものはその存在の重要さに気がついていないのだろうと思う。 例えば中ノ島大橋や太田山も十分個性的であり、歴博と共同研究を進めていた金鈴塚の出土品は国宝級の価値がある事などをもっと市民自らが知り、それを誇りに思うような仕掛け作りが必要なのだろうかと考えながら帰路についたのであった。 |