中野畑沢線を考える
2013/09/12記
 9月議会に対し「都市計画道路中野畑沢線桜井工区の早期整備及び同工区沿道利用の促進に関する陳情」が提出され、11日に開催された建設常任委員会で審議した結果、『沿道利用の促進』という部分が明確になるよう、地権者交渉の結果を待とうという事になり、委員会では継続審査が妥当であるという結論になった。
 27日の本会議で採決する前でもあり、細かい話や解説を記載することは略すが、陳情者に『沿道利用の促進』の含意を聞いたところ、道路の建設に当たっては地域の話を良く聞いて欲しいという事のようであった。単純に沿道利用と聞くと面的開発を思い浮かべるところであるが、当該地区を含む13.4haは昭和45年に組合が設立された桜ヶ丘区画整理事業の範囲であったものが平成15年に事業着手がされないまま解散されたところでもあり、地権者の意見も複雑な所なので、面的開発までを含んでいないという回答には安堵していた。しかし、設計図を示し、造成形態を示さない段階では早いという委員会の判断である。
 買収範囲を通常の法肩までとせず、道路端部から法肩は造成協力として購入しないことで、後日地権者が自由に地形を改変して沿道利用が行いやすい対応は出来るという、執行部の対応方針も示されたが、隣接する地権者がまとまって同じ意見でないと、将来的に管理上の問題を残す事も有り、難しい。
 
 審査の翌日である今日は天気が良かったので現地を近くまで見に行った。光福寺は背後に竹林を背負った環境の良い場所であったが、少し南側を見ると山裾に耕作を放棄した土地が目につき、山の中に広い道が通ることに合わせて有効活用を望む気持ちは解らなくもない。
 しかし、委員会で示された設計図を見ると、全体に切土で道路を通過させる設計であり、道路面に合わせて周辺の山を削ることは膨大な残土を生じることになり、とても道路事業費の内では対応できそうもない事は、技術者の視点から見えてくる。
 この解決のためには、別のどこか土を必要とする場所に、先方の費用で運んで貰うか、造成費を負担できる開発事業者が道路工事と同時期に開発を進める、というのが一般的な対応だと思う。
 また、残土を遠くまで運搬することで工事単価が高くなるので、現場で谷の部分には盛り土を行い、道路より若干高めに造成することは、土地所有者と市の双方にとってメリットが有る事なので、前向きに考え協力を求めていくべきだと私は思う。
 
 同じ中野畑沢線の工事が進んでいる江川の住民として思う事は、このような片側2車線化道路の中央分離帯に関する件である。沿道の土地は片側からしか使えない事を説明する事だ。
 金木橋から海上自衛隊の前までの区間は県道の拡幅事業として、地域と話し合いがないまま施工が進み、4車線化が近づいてから協議を始めたので工事の手戻りが多く、仕事をしている業者も大変だと思うが、市の負担金もバカに成らないと思っている。
 これが市の仕事で有れば担当者に文句を言い議会でも取り上げる所であるが、県の施工では多くの苦情を伝えると『木更津の事業費を削減して今後は協力しませんよ』と言われそうで、面と向かって文句が言いにくくなり、結果として地域のチェックが届かない構造に成り、県の仕事には無駄が多くなると、今まで請け負ってきた仕事も含めて思っている。なお、国交省の仕事は、更にそれを上回る無駄が数多く有る事も付け加えておく。
 
 話が別の方向に行ってしまったが、要は桜井工区の用地買収を進める中で、木更津市の担当職員には千葉県が行ったような無駄を反面教師にして、しっかりと地域との信頼を築きながら業務を進めて貰いたいという事である。