文化の日に考える
2013/11/03記
 今日は明治天皇の161回目の誕生日にあたる「文化の日」で、政府は恒例の通り、秋の叙勲受章者を発表した。今回の受章者は旭日章が933人、瑞宝章が3,260人、合計4,193人らしい。
 
 この秋の叙勲であるが、内閣府のHPによると、国家又は公共に対し功労のある方、社会の各分野における優れた行いのある方などを表彰するもので、昭和天皇誕生日である「みどりの日」に行われる春の叙勲(今年は旭日章が911人、瑞宝章が3,187人、合計4,099人)とともに、年に2回行われるものである。
 また、本日は文化勲章受章者も発表された。俳優の高倉健さんを始めとした5人であり、秋のみの発表なので、年間の叙勲者数の約8千人に比べると遥かに希少価値である。
 
 ちなみに勲章及び褒章の種類は下記の通りである。
種類 授与対象
大勲位菊花章
 大勲位菊花章頸飾
 大勲位菊花大綬章
旭日大綬章又は
瑞宝大綬章を
授与されるべき功労より
優れた功労のある方
桐花大綬章
旭日章
 旭日大綬章
 旭日重光章
 旭日中綬章
 旭日小綬章

 旭日双光章

 旭日単光章
国家又は公共に対し
功労のある方のうち、
功績の内容に着目し、
顕著な功績を挙げた方
瑞宝章
 瑞宝大綬章

 瑞宝重光章

 瑞宝中綬章

 瑞宝小綬章

 瑞宝双光章

 瑞宝単光章
国家又は公共に対し
功労のある方のうち、
公務等に長年にわたり従事し、
成績を挙げた方
文化勲章 文化の発達に関し
特に顕著な功績のある方
 上記の他、外国人に対する儀礼叙勲等、特別な場合で女性のみに授与される勲章として、宝冠章があるようだ。
 Wikipediaによると、第二次世界大戦後に生存者に対する叙勲は中止されていたが、1963年に生存者叙勲が復活して翌年より春と秋に叙勲が行われるようになり、2003年から勲等の数字表記が廃止されて、勲章の格付概念としてのみ残されるようになったようである。
 
 なお、本日発表の旭日双光章の名簿の中に、君津市の相葉元市議や袖ケ浦市の関元市議とともに、我が父も列席させていただく栄誉を頂いた。多くの方々から祝賀の電話や電報が届き、改めて叙勲の重さを感じるところとなった。
 しかし、情報が漏れている為か、数日前から大量の立派な厚いカタログが届き、受賞に伴うビジネスが存在している事も確認することと成った。受賞の喜びで、高価なものを買ってしまう人も多いのだろう。
 
 6日には伝達式が県庁で森田知事により行われ、後日、天皇陛下へ拝謁する機会を得るようで、それに向け服装を始めとした細々とした事に気を配る日々が続いている伝達式父を見ていると、叙勲も楽ではないと思われてくる。
 多くの支えて頂いた人々のおかげで受けられる事なので、恭しく有り難がるべき事とは解っていても、今後想定される祝賀会などを考えると、家族には気の重い話もある。
 祝うべき事が生じながらも、ふっと考えてしまう、文化の日であった。