市長選挙に関して思う
2014/01/26記
 東京都知事選挙が23日に告示された。
 後出しじゃんけんが有利になると判断したのか、主要な候補者と言われる4人のうち日本弁護士連合会前会長の宇都宮健児氏だけが2013年中の12月28日に出馬表明を行っているが、元航空幕僚長の田母神俊雄氏は今年になって1月3日に出馬を表明、元厚生労働大臣の舛添要一氏は1月8日に出馬を表明し、第79代内閣総理大臣の細川護熙氏に至っては告示の9日前である1月14日に記者団に出馬を表明という事態である。ちなみにこの4人以外にも12人が立候補しているようだが、その表明日時については記載しない。
 投票日は2月9日なので、それまでにどの程度候補者間の違いが明らかになり、政策が見えてくるのかといった心配がマスコミで出されている。しかし、多くの国民は政権交代を掲げた民主党のマニフェスト選挙の結果、選挙前に公約した事が実施されるわけではない事を理解してしまっているので、結局は知名度や人気によって知事が選ばれる事に成るのかも知れない。
 
 メキシコや韓国程度の経済規模を持つ東京都がどうなるか、という事に世間の注目が集まっている告示日の翌日、木更津市では市長の定例会見で水越市長が正式に引退を表明した。
 
 既に数日前の新聞紙上で新人による市長選挙となることが記事になっているが、公式の場での話は24日の引退表明が唯一の話である。立候補が噂されている2名の候補は、現在のところ公式な立候補表明を行っていない。水面下での動きを多く知り得る立場にある私としては迂闊なことも記載できず、既に8週間後に投票日が迫ってしまった市長選挙について無視をするかのような状況はストレスが溜まるものであった。出来ることであれば、今月中には立候補者が明確になってもらいたいものである。
 誰が出るという点は重要であるが、それと同時にこの木更津市をどうして行きたいのかも明確にしてもらいたい。例えば水越市長は木更津に有った土地開発公社の巨額の負債に対し、市民や職員に我慢をお願いしつつ健全に返済して今の経営状況を作り出していただいた。次の市長はインフラの更新という重い足かせが付いた中で、特色ある行政運営もするのであれば、大胆な行政改革も必要になるのは当然である。市民にも痛みを強いる行政運営、例えば学校の統廃合や保育園の民営化の推進などを表明しながら市長選挙を進めていただきたい、と個人的には思っているのである。
 
 これから公になるであろう各候補者の発言等に注目する日々がこれから8週間ほど続きそうである。