中学校の卒業式に思う
2014/03/13記
 東日本大震災から3年が経過した3月11日に、地元の岩根西中学校の卒業式に来賓の一人として参加した。この卒業生の同級生は元気な者が多かったようで、学校や地域も結構手を焼いたと聞いたが、無事に卒業式を迎えられたことを喜びたいと思う。
 卒業生は男子31名、女子18名の合計49名で、その内6名が卒業証書授与式を欠席した。今年、50歳になった事を機に久々に同窓会を行った記憶が新しい私としては、この子達が大きくなって、辛かったことや嫌な記憶が薄れていき、中学当時を懐かしく思い出して、集まりたいと思うような日々が訪れてくれればと願うばかりである。
 卒業式の資料に卒業生の歌として「旅立ちの日に」が記載されていた。歌詞を読む前に、1991年に秩父で出来て最近では定番になっている合唱曲かと思っていたが、ピアノのイントロが流れて川嶋あいの方だと気が着いた。中学生が卒業式に歌うのに、良い歌だと改めて感じ、目頭も熱くなった。
 
 ところで、同日に行われた岩根中学校の卒業生は、男子45名、女子29名の合計74名と、岩根西中学校と同様に男子が極めて多いと聞いた。この年の木更津に何かあったのかな、と平成26年1月末現在の各中学校の生徒数を調べてみた結果が下表の通りである。
校名 男子生徒数 女子生徒数 生徒数合計 男子生徒比率
岩根西 31 18 49 63.27% 1
岩根 45 29 74 60.81% 2
波岡 58 42 100 58.00% 3
第二 88 76 164 53.66% 4
中郷 9 8 17 52.94% 5
畑沢 74 66 140 52.86% 6
第一 55 50 105 52.38% 7
第三 49 51 100 49.00% 8
太田 80 86 166 48.19% 9
富来田 29 35 64 45.31% 10
清川 32 43 75 42.67% 11
鎌足 6 10 16 37.50% 12
金田 10 17 27 37.04% 13
合計 566 531 1097 51.60%  
 何のことはない、たまたま岩根の東西が男子生徒が多かっただけで、全市的に見れば概ねバランスは取れていることを確認した。因みに、来年度に岩根西中を卒業する予定の生徒は、男子19名、女子39名と一気に逆転し、男子生徒比率は32.76%まで低下するという乱高下状態である。
 
 それにしても、岩根の東西で合計123名の卒業生しか居なくなっていることに寂しさを感じる。35年前は東西が分かれて居らず、卒業生は294名も居たし、50歳の同窓会には72名が参加しているのである。同級生の顔を覚えきれない規模であるというデメリットは会ったが、多くの部活を自由に選ぶことが出来たし、学校の成績も簡単に上がり下がりを繰り返し、自分の努力が見える形で帰ってくるなど、大規模にも良い点は多かったし、今となっては人数が多いだけ、様々な分野で活躍する同級生から変化の多い話が聞けることは自分にとって得難いものである。
 中郷中学校の清川中学校との統合が議論に登る中、地元岩根の中学校について、地域で議論することは悪くない話だろうと、中学校の卒業式を終えて考えていた。