快速停止を想定する
2014/06/16記
 土曜日に完成間近な巖根駅前広場の工事状況を見に行った時に、駅前に事務所を開いている高橋県議と快速停止について打合せを行った。県議が言われるには京葉線快速は本数が少なくて快速停止効果が薄いのではという事であったので検証を行った。
 
 本日現在の巖根駅における平日の時刻表に対し、袖ヶ浦駅停車の快速列車の時刻を、上りは3分早め、下りは3分遅くして一覧表に加えてみたのが次の表である。 
千葉方面(上り) 君津方面(下り)
5
4 32 53
6
12 17 24 34 39 52 59 21 35
7
9 15 23 28 34 41 58 14 34 50
8
9 32 47 4 16 30 44 59
9
2 18 33 48 21 34 49
10
2 18 33 49 10 15 30 41 52
11
2 18 32 46 8 15 36 51
12
2 19 33 48 5 15 36 51
13
2 18 33 49 59 7 15 33 44
14
19 33 49 6 16 31 49
15
2 17 32 47 4 14 31 48
16
0 18 32 44 5 14 25 38 52
17
3 26 35 46 5 17 33 48
18
3 20 34 53 5 15 39 57
19
11 29 37 48 57 4 13 21 41 54
20
5 23 36 49 8 20 32 40 53
21
4 26 45 4 19 36 44 52
22
1 18 50 12 24 38 54
23
7 8 24 37
24
1 23 44
行先 葉…千葉
逗…逗子
東…東京
久…久里浜
横…横須賀
安…安房鴨川
君…君津
館…館山
上…上総湊
木…木更津
倉…千倉
 黄色で着色している所が京葉線快速で、市役所が協議しているように、これが停車すれば上りでは6時台に2本、7時台に1本が停車し、下りでは19時から23時の各時間に1本づつ、合計5本の快速が停まる事に留まるのである。
 通勤における利便性は現在より若干上がるが、水色で着色している総武線快速(上り16本、下り16本)の停車が行われないと、例えば下り13時台や上り14時や21時台のように時間当たり2本しか来ないという不便さは解消されない事が明らかとなった。なお、京葉線経由で東京まで行く京葉線快速車両は、現在も巖根駅には19:48と20:49に停車している事を付け加えておく。
 
 3年前に発生した東日本大震災で大規模に被災したJR東日本も確実に回復の道を辿り、未だに常磐線や仙石線等では路線の付け替え等の仕事があるものの、千葉駅の上空に商業ビルを建設したり、山手線の品川駅〜田町駅間にある操車場空間の開発を目指して新駅を設置する事を発表するなど、関東周辺でも建設工事を積極的に展開し始めている。
 袖ケ浦市ではJRの駅をまちづくりの核に据えるため、内房線の2駅を積極的に改修している。それが完成した場合に木更津市との印象の落差が大きくなることは間違えないだろう。
 
 アウトレットの増床とイオンモールの開業により、新たに3千人の雇用が生まれようとしている中で、将来の行政負担を抑制するためのコンパクトなまちづくりを目指した人口誘致政策を取ることが重要と考える。その為には木更津駅西口の夜間人口を増やす政策が先ずは重要と成るが、富山市が採用している『串だんご型』のまちづくりとして、木更津駅の次に生活拠点となる巖根駅の全快速列車停止に向け、議論を進める段階に移ったと思う。
 
 なお、工事については全体額で6億円で木更津市の負担が4億円という話ばかり先行しているが、全国的なダイヤ改正に合わせた場合には全国的なシステム改修は必要なくなるなど、実際に要する経費を照査して、政策判断を進めることが望まれる。