江川運動場を設計する
2014/07/15記
 一昨日の日曜日で八剱八幡様の祭礼は終了したが、江川熊野神社の祭礼は2週間後になるため、昨日からお囃子の練習が始まった。江川熊野神社は江川総合運動場に隣接しており、昨年度に大きな駐車場が建設されるまでは、境内が駐車場として無断利用されていた。
 6月議会の補正予算で、防衛施設周辺民生安定施設整備事業補助金7125万円を受けて1億672万円の事業費で各所が改修されることになった。写真のように老朽化した便所に対する不満も解消される事に成るだろうが、砂利の駐車場の舗装は行わないようだ。
 新しい便所の設置の他は老朽化で撤去されていた遊具の復活や方々が朽ちてしまっているフェンスの復旧である。フェンスは熊野神社及び粟田口神社との境界に施工されるため、設置前には話が来るものと思うが、本来は発注前に調整されるべきものだろうと思いながら、昨日の練習に立ち会っていた。
 
 さて、今回の予算は既存の運動公園の補修的な位置づけであるが、先月末の基地対策特別委員会で示された下図の拡張工事との総合的な検討を行い、フェンスの位置や拡張工事における便所の位置などを調整し、双方が完成したときに一体感の有る施設にするべきだろうと考えている。
 
 この拡張工事では進入路のために用地買収が行われる事が明らかなのに、まだ地元に対して説明がない、と昨夜の練習で集まった氏子達も話していた。私も早く話をしろと言っていると答えたのだが、あまり話が来ないようなら勝手に図面を作成して、地域の方々にイメージを作って貰っても構わないか、と考え下図を作成してしまった。
 
 
 中央にメインのアクセス道路が計画されているが、その駐車スペースが小さいためサッカー場の脇にもう一つの駐車場がある、さらには昨年建設された既存駐車場も補助的に活用することを考えると、陸上競技場の脇を通って奥に至る導線は必要になる。それとは別にサブアクセスとして南側の既存交差点から、もう一路線を設けるべきである。それで交通の分散を図ると共に、将来の可能性として上図の左側に要望している防災拠点や、さらには観光潮干狩り場である江川海岸への導線を兼ねる事が出来るようになる。
 さらに余分に私が記載したのは、現在両翼が短い既存の江川野球場を、若干の用地買収を伴って改修し、新規に作ろうとしている球場と同規格に整備する案である。これで2球場となり、同時に試合が進行するような大会も開催できるようになる(サッカーに関しては陸上競技場内に1面が確保できるため、今回の拡張で2面が確保される計画である)。なお、買収後の用地が整備された農地の境界に上手く収まるように球場の向きは反転している。
 
 今回の整備で気になることは、陸上競技場のトラックの舗装費がかなりの高額に登るという噂である。長居陸上競技場や国立のトラックのようなスペックを木更津に作ろうとしているのなら、やりすぎである。前にサッカー場の建設を当時の防衛施設庁が木更津市に打診したときに、当時ジェフ市原が使用していた市原臨海球場の維持管理費を市原市に問い合わせてお断りした前例を思い出す。J1レベルのサッカー場の芝管理が必要ない事と同様に高校生レベルの陸上競技が出来るだけで充分じゃないか、そんなことも考えながら、今後の詳細設計を気にしているのである。