議員の条件を考える | |
2015/04/18記 | |
いよいよ明日から市議会議員選挙が始まる。インターネット選挙が解禁されているので前より自由に様々なことを記載できるようになった。しかし、公職選挙法というのは古い温泉旅館をその時の景気状況に合わせて増改築したようなつぎはぎだらけの法律なので、油断していると法律違反の落とし穴に陥りやすい危険なものである。明日以降の記載内容も過激なことは避ける事が肝要だと思いながら前日の朝を迎えている。 さて、昨日に木更津市議会議員選挙に関する匿名のFAXが届けられた。記載内容から袖ケ浦市の関係者と思われるその内容に市議会議員を選ぶポイントが5項目挙げられていた。 1.候補者の周辺は綺麗か? 2.金に綺麗か? 3.公務は真面目にやるか? 4.政策は大丈夫か? 5.本気で木更津を愛しているか? FAXの内容や感想については記載は行わない。 今年になって読んだ『トンデモ地方議員の問題』(ディスカヴァー携書:相川俊英著作)にも議員の選び方や見抜き方が解りやすく書いてありとても参考になるが、私なりに選び方を考えてみると次のようになる。 1.情熱はあるか 市議会議員という肩書きや平均的の給与所得者より高額である歳費が欲しいために議員に成ろうとしていると思われる人を時々見かける。地域を良くしたいという情熱が有れば、議員になる前にも様々なボランティア活動を行うなどの行動をとっているハズである。今まで何もしていず突然に議員になりたいという人は情熱を疑うべきだと私は考えている。 2.能力はあるか 議員になって直面するのは膨大な地方自治の現実である。木更津市役所は職員数が千人弱の大きな組織であり、それをチェックすべき側の議員の数は僅か24人である。行政と議会は両輪だと言いながら、規模においては40倍になる格差である。従って議会人には常人の40倍とは言わないものの、人並みはずれた常識や得意分野が求められており、単に情念だけの人では税金で歳費を払う投資対効果が無い。更には議員になってからも休み無く勉強を続ける人かも重要な視点である。出席義務の会議を休むなど論外であるが、少なくとも期数が少ないうちは出席義務のない(自分が所属していない)委員会を傍聴して問題点を把握するぐらいの努力は怠るべきではないと私は考えている。 3.公正であるか 特定の政党の主張や限られた地域だけの要望を通すだけの議員は木更津市民のために成っているだろうかと疑問がある。その政党の主張に賛同している人やその要望を必要としている地域の人ならいざ知らず、選挙期間中には公平なふりをして協力を依頼しておきながら当選後に豹変する人は特に要注意で、協力して投票した人は結局は自分が損をするのだろう。さらには議員になって私腹を肥やそうと考えているような人は論外だが、特定業界だけに利益を与えるような人も問題なのでそれも見極めるべきだと私は考えている。 4.聞く耳があるか 情熱や能力があって公平であっても聞く耳を持たないと独りよがりの議員になり、市民が本当に必要としていない施策を推し進めたりするばかりでなく、議会内でも孤立して賛同を得ることが出来ず、結局何も成し遂げられなくなる可能性が高い。また職員に対して恫喝したりするのは論外であるが、必要以上に高圧的になって正しい話を引き出せない事も人として資質の問題がある。更には、情報収集という意味でも聞く耳は重要で、多くの人の意見を吸い上げられる後援会組織の有無や、近年ではSNSの利用など、多くの耳を持つことも重要であると私は考えている。 5.情報を出すか 市民の負託を得て議員に成る以上、投票していただいた方はもちろん、税負担をしていただいている全ての市民に対し情報公開を行うことは当然だと思う。その様な意味で議会としての広報紙は税金を使って年に4回発行しているが、個人としても情報開示することは当然の責務であると私は考えている。その様な意味でこのHPを運用しているのだが、何処まで伝わるか心許ない。 以上とりとめのない事を書いたが、木更津のためになる議員が選ばれてくれることと、自分も選ばれることを願いながら選挙前の記載を終えることにする。 |