市議会選挙を振り返る
2015/04/28記
 私にとって3回目の市議会議員選挙が終わった。まずは選挙結果を一覧表にすると次の通りで、私は18番目の得票数で再選を果たすことが出来た。
氏名 区分 年齢 党派・会派 前回票数 今回結果 増減
岡田 貴志 現職 53 公明党 2,158 2,610 452
草刈 慎祐 現職 35 羅針盤 1,216 2,572 1,356
石川 哲久 新人 67 2,530 2,530
石井  勝 現職 74 自民クラブ 1,844 2,309 465
三上 和俊 現職 64 自民クラブ 2,333 2,259 -74
竹内よしえ 新人 52 公明党 2,170 2,170
白坂 英義 現職 57 新栄会 1,892 2,090 198
田中 紀子 現職 56 市民ネット 2,247 2,069 -178
石井 徳亮 新人 52 2,067 2,067
渡辺 厚子 現職 51 公明党 2,461 2,040 -421
齋藤 高根 現職 60 羅針盤 2,060 1,948 -112
大村 富良 現職 59 一新の会 1,871 1,948 77
住ノ江雄次 現職 63 公明党 2,125 1,941 -184
高橋てる子 現職 64 元気力 1,963 1,859 -104
國吉 俊夫 現職 66 一新の会 2,026 1,800 -226
鈴木 秀子 現職 67 共産党 1,400 1,715 315
座親 政彦 現職 51 新栄会 1,902 1,709 -193
近藤  忍 現職 51 羅針盤 1,709 1,677 -32
滝口 敏夫 現職 75 自民クラブ 1,771 1,620 -151
永原 利浩 現職 50 風紋 1,283 1,600 317
重城 正義 現職 61 自民クラブ 1,840 1,596 -244
平野 卓義 現職 56 羅針盤 1,490 1,535 45
佐藤多美男 現職 66 共産党 1,639 1,508 -131
篠崎 哲也 現職 57 一新の会 1,517 1,507 -10
後藤  秀 現職 78 自民クラブ 1,516 1,393 -123
宮木 康弘 現職 52 羅針盤 1,041 1,241 200
鶴岡 大治 現職 58 羅針盤 1,561 1,181 -380
中村 聡士 新人 36 598 598
地曳 純一 新人 62 281 520 239
神谷 剛彦 新人 37 69 69
大野 俊幸 一新の会 2,513 -2,513
岡田 嘉彦 公明党 2,388 -2,388
清水 宗一 自民クラブ 2,042 -2,042
荻野 一男 自民クラブ 1,591 -1,591
小林 紀之 F未来 893 -893
稲葉 吉継 710 -710
川名  正 247 -247
得票数合計 53,530 51,681 -1,849
 
 有権者数は増加しているものの、投票率は前回の52.58%からさらに低下して48.92%となり、得票数の合計が1849も少なくなる中で、政党に所属する議員は力強さを発揮していた。それより前評判で弱いと噂された者が結果的に高得票となり、比較的確実といわれた候補が落選の憂き目にあうなど、本当に選挙は難しく、そして残酷なものだとつくづくと思い知らされた。
 
 特に個人的には同じ会派に所属して、積極的に議会活動を展開していた鶴岡・宮木の2名と今期の議会でともに行動できなくなった事がとても辛い。鶴岡議員とはJCの時代から20年を越える付き合いがあるばかりでなく、彼の調査力や質問力には一目置くところが多かったし、報告書の送付やHPの持続など情報開示の姿勢も似通っていた。宮木議員も地域に真摯に向き合い、今回の選挙からは推薦地区も増えた中での結果である。両名とも再選を果たした多くの議員より優秀な点の遙かに多い議員であった事は私が知っている。議会としては大きな戦力を失ってしまい、これは市にとっても損失であると思うのだ。結果を知って投票しなかった事を悔やんだ市民も多いと聞くが、現在の選挙制度では投票をやり直すことは出来ない。投票後に1度だけ変えられる制度が出来ないものかと痛切に感じる結果であった。
 
 さて、今回の選挙戦も私は選挙カーを使用せず、自転車だけで遊説を行い続けた。最終日の僅かな時間を除けば拡声器で話していたのは全て私という、足腰だけでなく喉にも優しくない選挙を行ったのである。前回は47歳だったが51歳になった私には少し厳しい戦いであった。次回も何とか成るだろうが59歳の時まで同じ事が出来るだろうかと考えながら走っていた。自転車のメリット・デメリットを整理すると次のようなる。
 
 メリット
@ 市民との距離が近くなる

 車のようにドアや窓のような隔たりがないし、直接肉声で話しているから距離感は遙かに近く感じられる。また細い路地へも容易に進入できるので、車では入れない場所にも行くことが出来る。
A 必死感が伝わる
 車の助手席に乗って手を振る事より、必死に頑張っている印象を与えることが出来る。だから上り坂でのアピールが有効であると思い無駄に清見台の坂を登ることに成ってしまった。。
B 行政負担を軽減できる
 選挙カーは車の賃料や燃料・運転手に市の税金を使って公的負担が行われている。4年前の選挙では32の陣営のうち26陣営が合計で554万6559円を受領しているので、1陣営当たりでは21万3329円を市から支払った。その金額の削減には成る。
C タフさが認識される
 若くて体力がある事を示せる。どうしても理屈が優先されそうな政治の世界でも丈夫な体が有ることも重要な要素である。
 
 デメリット
@ 遊説が天候に左右される
 今回のように晴れた日が続けば良いが、連日風雨が激しい場合は遊説活動そのものが出来なくなる。また、照明を持ち合わせないので日没で活動が終わることも弱点である。
A 音量が相対的に小さくなる
 選挙用自動車では複数のスピーカーを配置することによって前後左右に音を出すことが出来るが、メガホンだけでは後方に音が届かず、聞こえにくいようである。
B 姿が認識され難い
 選挙用自動車は警察の許可を得る事により大きな看板を付けて走り回ることが出来るが、自転車ではそれが無理である。候補者本人に「たすき」を付けていても遠くからは見えにくい。全国的に多くの候補者が使用している「幟旗」は公職選挙法で禁止される看板の類にあたるようだ。法令改正を願うばかりである。
C 遊説活動が体調任せである
 候補者が自転車に乗ることが困難なほどの病気や怪我をしたら、もう遊説活動が終わりになってしまう。喉が潰れたり激しい筋肉痛でも通常の活動では無くなってしまう。このリスクの大きさのため真似する候補者は現れないのであろう。
 
 ともかく選挙は終わった。これからは様々なことを乗り越えて政治活動に場を移さねば成らない。以上で選挙戦の簡単な総括としたい。